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●家庭内事故の実態
→都市生活研究所ホームページ
温度のバリアフリーをご存知ですか?
1年中いつでも快適な温度を保ち、住宅内のどこにいても温度変化の少ない住まいにすることを、「温度のバリアフリー」と言います。
特に寒い冬の戸建て住宅では、部屋と部屋の間で10度もの温度差があることがあります。これでは思わぬ事故にもつながりかねません。毎日を安全で快適に過ごすためにも温度のバリアフリーを実現しましょう。
では、お風呂場と脱衣室の温度差や湯温の違いがどれほど危険なのかをご紹介しましょう。
日本の入浴中急死者数は世界のワースト1
日本では、1年に30,000件もの入浴事故があり、そのうち14,000人もの方が入浴中に亡くなられています。((財)東京救急協会『平成12年度 入浴事故防止対策調査委員会研究委員会』による推定数)その多くが高齢者です。この数字を、外国と比べると、日本は世界のトップ。しかも日本の溺死死亡率は、世界でも飛び抜けて高いのです。
<世界の65歳以上の溺死者死亡率 (100人を越える国のみ)>
都市生活研究所「入浴中急死事例検討」2001年
<浴室に暖房設備があるか?>
東京ガス:「温度のバリアフリー」パンフレット
お風呂場と脱衣室の温度差が事故を招いている!
なぜ、日本ではこれほど多くの方が入浴中に亡くなられているのでしょう。その理由は「お風呂場と脱衣室の温度差」にあります。日本の事故発生比を比べてみると、冬は夏に比べて温度差が大きいため約3倍にもなります。外国ではお風呂場にも暖房設備がついていることが多く、それが、お風呂場の事故を防止に役立っているからです。
お風呂場の温度が低いほどヒートショックの危険が増大!
入浴中急死の原因は、その4分の3が、循環器疾患と脳血栓障害です。これは温度差によるヒートショックが影響しています。お風呂場の温度が低ければ低いほど、血圧の変化の幅が大きくなり、危険が増すといえます。
【ヒートショックとは】
急激な温度変化が、身体に与える衝撃をヒートショックといいます。血圧が急激に上昇したり、脈拍が早くなったり、特に高齢者には大きな負担を与えます。
<浴室温の違いによる入浴時の血圧変化>
東京ガス:「温度のバリアフリー」パンフレット
<湯温の違いによる血圧変化>
東京ガス:「温度のバリアフリー」パンフレット
熱いお湯も危険です!
寒い時こそ、「熱いお風呂にザブンとつかって身体の芯まで暖まろう」と考えがちですね。でも、高めの湯温(42度)につかると、低め(38度)のお風呂では起こらない急激な血圧変化をまねいてしまいます。浴槽で急に血圧が高くなるだけでなく、入浴後に急速に血圧が降下することも危険。トラブルの引き金になってしまいます。
冬のお風呂で起きる事故のしくみ
ポカポカした居間 → 血圧は安定
↓
脱衣室は寒い → 血管が縮んで血圧があがる
↓
裸になってお風呂場へ。ここも結構寒い → 血圧がさらにあがる
↓
熱めのお湯にじっくり使って暖まる → 血管が広がって血圧が急激に降下
小さな事故でも、高齢者の場合は思いがけない結果を招くことがあります。
冬の入浴中急死者数は夏の3倍。
気密性の高いマンションなどと違い、戸建て住宅は暖房している部屋とそれ以外の差が大きい。冬は、居間とお風呂場の温度差が10度以上あることもあります。
熱めのお風呂が好きな方は、特にご注意を。急激に血圧が変化します。
肩まで熱い湯に浸かる長湯好きの入浴習慣も、原因の一つです。
脱水症状から意識を失う高齢者も少なくありません。