都市ガス導入:賃貸物件導入事例 Fアパート

入居者の満足度を優先して考えたら都市ガスへの切り替えは正解だと思います。

Fアパート

公園も多く、閑静な住宅街に建つ「Fアパート」。敷地内に物件の他に一軒家を所有している。近くに大型高級マンションがあるが、周辺はアパート数は少ない。

入居者の要望にも都市ガスがありました。

アパート経営を始めたのは平成11年2月からです。リタイヤした後に年金だけで余裕のある暮らしをするには足りないと思い、幸い土地が600坪(その3分の2は斜面)と広かったものですから、資金が比較的少なくて定期収入が得られるアパート経営がいいかと思って始めました。
「Fアパート」は6戸です。1世帯45平米の2DKで、現在は単身者1部屋、ファミリー4部屋、あと事務所として使用している部屋が1部屋あります。

これまで10年ほど賃貸経営をやってきて大切だと思うのは、「もし自分が入居者の立場だったら」と常に考えていくことではないかということです。この点については、実際の入居者の声を聞くことも重要ですから、立ち話などのコミュニケーションを積極的にとるように心がけています。
「Fアパート」は公園も近いし、生活環境としては良いですが、駅からはバスなので、足の便が少し悪いんです。しかし、生活環境の快適さがあれば、入居者はきっと満足してくれると考えて、エアコン装備、インターネット・ブロードバンド対応・お風呂の追いだき機能など、できる限りの暮らしの快適さを追求してきました。そして、もうひとつの大きな転機が都市ガスだったというわけなんです。

ガスに関しては、アパート新築時には近くまでガス本管が来ていなかったため、プロパンガスの選択肢しかありませんでした。ただ、私自身も当初からアパートにはプロパンガスより都市ガスが絶対的にいいと思っていました。やはり第一に安定感・安心感が都市ガスにはありますしね。プロパンガスは不安ということではないのですが、どうしても業者が小さいですし…。
これは、まだプロパンガスを使っていた頃のエピソードですが、「都市ガスだと思って入居したのに、アパートがプロパンガスだったのでがっかりしました」という奥さんがいました。プロパンだとガス代が高いということをこぼしていたようです。ですから、この声を聞いたときには「やはり」と感じましたね。新規に入居される人の立場になって考えれば、これからは都市ガスの方が様々な意味で安心、かつ魅力があるのだろうと再認識させられた出来事でした。

入居者の満足度アップはそのまま空室対策につながる

同じ敷地内にある戸建て賃貸住宅
同じ敷地内にある戸建て賃貸住宅

3〜4年程前に東京ガスからガス配管についてのアンケートが町内会であり、その結果やろうということになりましたので、それを機に早速アパートを都市ガスに切り替えることにしたわけです。もう1軒賃貸の一軒家を隣に所有しているのですが、そちらの切り替えもアパートと同じ時期に行いました。自宅についてはプロパンガス販売店との長年の付き合いもあったので、その後1年ぐらいはプロパンガスを使用し、最終的に都市ガスにしました。
オール電化についても一応検討はしましたが、設備費がかかってしまうということ、そして入居者にとってもランニングコストがかかってしまう点で双方の負担が大きく、決定には至りませんでした。

実際に都市ガスにした直後の入居者の反応ですが、特にファミリー層の方たちから「光熱費が安くなって嬉しい」と感謝されました。光熱費は生活に直結していることですし、都市ガスに切り替えたことで、入居者の満足度もかなり上がったのだろうと感じました。
プロパンガスから都市ガスへの切り替え工事そのものもスムーズにいきました。費用についても特に高いとは思わず、ほぼ想定どおりだなと感じました。アパートについては設備にかけたものを経費として落とせるというのは大きな魅力です。ちなみに、工事費については現金で一括です。

うちの場合は、お陰さまで長く住んでくださっている方もいますし、空室もほとんど出ることがなく、たとえ空きが出ても、都市ガスにしてからこれまでのところすぐに埋まっています。
私は「もし自分が入居者だったら…」と入居者の立場で考えて都市ガスに切り替えましたが、正解だったと感じています。経営面から考えても、長期にわたる空室を出さないために新規入居者を募集する時のアピール内容は大切だと思っているのですが、都市ガスであるとうたえることは有効だと思いますね。さらに、入居者側だけでなく、経営者側にとっても安心・安全感がありますし。今後も住みやすい環境作りについて、オーナーとして気を配り続けていきたいです。