MOMAJ味覚教育レポート

第2回レポート 開催日7月30日(金)  会場スタジオプラスジーギンザ

テーマ 「味覚以外の4つの感覚の再認識」
さまざまな食材を味わいながら、視覚・嗅覚・触覚・聴覚を目覚めさせ、その感覚を的確な言葉で表現する訓練を行う。また、それぞれの食べ物がもつ色、香り、形、温度が味覚へ及ぼす影響を学ぶと同時に、おいしさや安全との関連性についても学習する。

レッスン 「五感は本来もっているものですが、意識をしないと、ときどき働いていないことがあります。今日は、さまざまなトレーニングを通して、もっと高いレベルにまで持っていきましょう」と、講師の福田総料理長。
レッスン


視覚の目覚め

未熟なバナナと熟したバナナ 未熟な緑色のバナナと熟した黄色いバナナを用意し、感じたことを言葉で表現します。
黄色いバナナには「おいしそう」、「家で食べているバナナ」、緑色のバナナには「熟していないような感じ」、「いつも食べていないから安心できない」といった感想が聞かれました。
「食べる前に、目で見ることによってさまざまな情報が入ってきます。私たちは、その情報を記憶と照らし合わせながら、食べていいかどうか、おいしいかどうか判断しています」(福田氏)

レッスン風景


3色のマシュマロ 淡い緑・ピンク・黄色の3色のマシュマロについて、色からどんな味を思い浮かべたかを聞き、その後、実際に食べてみて感じた味を言葉で表現します。
色以外は全部同じ材料でできたマシュマロですが、子どもたちの多くは、緑色はメロン味、ピンクはイチゴ味、黄色はバナナやレモン味と答えていました。
「色は味の感じ方に多くの影響を与えますが、見た目だけに惑わされないで、自分の味覚を働かせて判断しましょう」(福田氏)

レッスン風景


嗅覚の目覚め

未熟なパイナップルと熟したパイナップル 未熟なパイナップルと熟したパイナップルのにおいを比較し、果物が熟すとにおいがどのように変化するかを言葉で表現します。
レッスン風景


2種類のゼリー 鼻をつまんで食べるとにおいの感じ方がどう変わるかを言葉で表現します。
「噛んでいるときに、口から鼻に空気が抜けます、そのときににおいを感じます」(福田氏)

レッスン風景


バニラビーンズのにおい 子どもたちの記憶に刻まれているにおい(バニラビーンズのにおい)を嗅いで、記憶と照らし合わせながら、それは何のにおいで、そのにおいからどんな味や食べ物を想像したかを聞いていきます。
「チョコのにおい」「アイスのにおい」
大半の子どもが、デザート系の食べ物をイメージしていました。

レッスン風景


触覚の目覚め

新鮮なアジと鮮度のよくないアジ 鮮度の違うアジを手で触ってみて、その違いを言葉で表現し、鮮度の良し悪しとアジの身のハリやかたさとの関係を学びます。
「触ってみて、鮮度のいいアジはどっちかわかりましたか? 魚は、身がはってかたいほうが新鮮です」(福田氏)

レッスン風景


未熟なトマトと熟したトマト 触ったときの違いを言葉で表現し、かたさや色の違いと熟度について学びます。
レッスン風景


温度の違うコンソメスープ 同じ材料で作ったとA(65℃)とB (4℃)2種類のコンソメスープを飲んで、温度の違いによって味の感じ方やのどごしがどう変わるか、どちらが好きかを聞いていきます。
「塩分を感じるセンサーが、温度によって変わります。料理人はそれを知っていて、温度に合わせて塩味を調節しています」(福田氏)

レッスン風景


聴覚の目覚め

大きさの違うサブレ 大きいままのサブレと細かく砕いたサブレを食べ比べて、咀嚼しているときの音の違いを言葉で表現し、音が味の感じ方にどのように影響を及ぼすか学びます。
「口の中で噛んでいると、音が耳に伝わります。どっちのサブレがおいしく感じましたか?」(福田氏)

レッスン風景


きゅうりの丸かじり きゅうりをそのままかじって、音を言葉で表現します。
「カサカサ」「ジャキジャキ」「ジャクジャク」「カリカリ」「ポクカクポクカク」
子どもたちは、さまざまな言葉で自由に音を表現していました。

レッスン風景



「ながら食べ」と五感

DVDを見ながら野菜サラダを食べ、そのサラダにどんな野菜が入っていたか、どんな味つけだったかを答えていきます。
時間内(7分)に食べきった子どもは、入っていたすべての野菜を正確に言い当てることができました。ところが、食べ残した子どもは、すべてを答えることはできませんでした。
「テレビを見ながら食事をすると、意識はテレビに集中してしまうため、食べるスピードは遅くなり食べたものも覚えていません。食事をするときには注意力を働かせるようにしましょう。そうすることで、五感はどんどん研ぎ澄まされていきます」(福田氏)

レッスン風景