MOMAJ味覚教育レポート

開催日7月7日

「2012年度 MOMAJ味覚教育」(1日コース)を7月7日に開催しました。
2012年度の講師は、セルリアンタワー東急ホテル総料理長の福田順彦氏です。
小学4年生8名、5年生9名、6年生3名の、合計20名の子どもたちが受講しました。

味覚のレッスンがスタート「今日は、食べ物を味わうときに使っている五感や食べ物の4つの味について学んだ後、フランスの家庭料理を作ります。とても簡単な料理ですから、家でもぜひ作ってみてください」
福田総料理長のあいさつに続いて、味覚のレッスンがスタートしました。


味覚のレッスン:「五感」と「4つの基本味」を学ぶ

4つの基本味の水溶液を飲んで、どんな味がどのくらいの強さで感じるかを確認しました。水溶液の濃度は非常に薄いため、子どもたちは意識を集中させてじっくり味わっていました。
視覚のテストでは、黄色いバナナと緑色のバナナを取り上げ、福田総料理長が「おつかいを頼まれたとき、どちらのバナナを買いますか?」と子どもたちに質問。それに対する子どもたちの答えから、視覚の役割について説明されました。
嗅覚のテストでは、中身が見えないようにセットされたバニラビーンズのにおいをかぎ、どんな味や食べ物を連想したか、また、何のにおいか、記憶をたどりながら考えました。
触覚のテストでは、温かいコンソメスープと冷たいコンソメスープを飲み比べて、感じたことや味の違いなどを比較しました。
聴覚のテストでは、きゅうりを食べて、どんな音がするかを言葉で表現しました。
きゅうりの外側の部分と内側のやわらかい部分では音が違うと表現する子どももいて、レッスンを重ねるごとに、子どもたちの五感が研ぎ澄まされていくのがわかりました。
「五感を一つ一つ意識することで、みなさんの精度が高くなってきました。今度からは食べる前に、色は? においは? 熱い? 冷たい?といったように、五感を意識して味わってみるようにしましょう」と福田総料理長。


味覚のレッスン:「五感」と「4つの基本味」を学ぶ

調理実習:フランスの家庭料理「豚肉のコルドンブルー風」

調理実習:フランスの家庭料理「豚肉のコルドンブルー風」 コルドンブルー風は、薄くのばした豚肉の間に、ハムとチーズをはさんで揚げ焼きにした料理です。
福田総料理長が、調理のポイントや各材料の役割、調理では五感を働かせることの大切さを説明しながら、デモンストレーションを行いました。その後、各グループに分かれて実習しました。
 
「バターが溶けて泡が出てきたから、お肉を入れていいね」
「パン粉が色づいてきたから、引っくり返そうか」

子どもたちは、福田総料理長の説明を思い出しながら、ていねいに調理に取り組んでいました。


調理実習

試食

試食「水溶液はどれも見た目は同じだったけれど、味は違っていておもしろかった。料理のトマトは、焼くとグシュっとなると思ったけれど、きれいに焼けました。おうちでも、がんばって作ってみたいと思います」(4年女子)
「集中していろいろな感覚を確認できました。料理では、レモンを6等分に切るところがうまくできました」(4年男子)
「五感ということを初めて知りました。今度から、五感を意識して食べてみようと思います」(5年男子)


「料理を作るときは、おいしい料理を家族に食べて喜んでもらいたいという気持ちが大切です。家でもぜひ作ってみてください」と福田総料理長。

 

授業の最後には、福田総料理長から修了証が手渡され、全員で記念写真を撮って終了しました。
記念撮影


質疑応答

質疑応答レッスン終了後の保護者の方との質疑応答では、福田総料理長から「家庭で手作りする機会をできるだけ増やすことが食育では大事です。人のために作ることは協調性を養うことにもつながります。誰かのためにひと手間ふた手間をかけて作ることの尊さをもう一度見直していただきたいと思います」と、家庭での食育の大切さについてお話がありました。また、子どもたちの苦手な苦味や酸味の料理はどのように献立に取り入れたらいいかという質問に対しては、「工夫して食べるようにすることも大事ですが、食卓で、苦い味のものがなぜ必要かといった情報を親から子へ伝えていくことも大切です」とアドバイスがありました。