日本版「味覚の一週間」

著名シェフによる「味覚のアトリエ」

料理教室 宇都宮

講師

講師音羽和紀先生(オトワレストラン オーナーシェフ)
「このような食育は、本来は家で自然に学ぶものですが、なかなか難しいというのが現状です。したがって、料理人として、「味覚のアトリエ」のような活動はとても重要だと思います。子どもたちがどこでも楽しく生きていくためには、食育は必要不可欠なものです。
調理や食事のときに五感を大切にすることは、生活のすべてに関わってきます。五感を意識するという姿勢を、体の全部にしみ込ませることが大切だと思います」



味覚の授業

「みんながふだん何気なく感じている五感と五味について、今日はちょっと意識して感じてもらいたいと思います」
五味の食品を味わった後、子どもたちにそれぞれの味で思いつく食べものをワークブックに記入してもらいました。
「酸味はかぼす、梅干し、酢のもの。苦味はピーマン、ゴーヤ、抹茶、コーヒー」
味覚の授業



味見用食品

味見用食品パッションフルーツ味のギモーブ
「何の味だと思う?」
「レモンの味、マンゴー、オレンジ!」
様々な意見が飛び交いました。
「子どものほうが大人より敏感だから、五感を意識して味わうと、おいしさがわかって楽しいんだよ」



調理デモンストレーション

調理デモンストレーション食材や作り方について、子どもたちに問いかけながら優しい語り口で丁寧に説明する音羽先生。
「調理は時間を計ってするものではなく、目で見て手で触って変化を感じ取りながらするものだよ。たとえば、いんげんをゆでる際には、一度水にとって、下に沈んだら取り出すのが一番おいしいんだよ」



講師の盛り付け

講師の盛り付けカラフルおすしの基本トッピング「いり卵、にんじん、いんげん」に、音羽先生オリジナルトッピングの「しいたけ、さつまいも、えび、栗」が加わり素敵な盛り付けでした。シェフ特製ソースで和えたフライドチキンも合わせました。
「盛り付けは見た目が大事です。でき上がりを見たときに、どうしたらお客さまに喜んでもらえるかを考えながら、また旬も感じられるように盛り付けをしています」



調理実習

調理実習「いり卵、パラパラになったから、そろそろいいよね?」
「お湯がボコボコしてきたから、いんげん入れていいかな?」

皆、授業で習った通り、しっかりと五感を使って調理できていました。



子どもたちの盛り付け

子どもたちの盛り付け「さつまいもを重ねてスカイツリーにしよう!」
「私は顔みたく盛り付けよう」

それぞれ個性のある盛り付けで、楽しそうに取り組んでいました。



試食・感想

試食・感想「しいたけが苦手だけど、自分で作ったので食べてみたら食べられた」
「このフライドチキン、ソースがおいしい!」
「ご飯に入れる前の合わせ酢はにおいが酸っぱくて嫌だったけど、ご飯に混ぜるとおいしいんだね」

自分で作ったことで、苦手なものを食べようとする子どもたちも多く、苦手を克服できた子もいました。
「料理は、五感で作って食べていることがわかった」
「自分で作ると、より料理がおいしかった」
「料理を作って、楽しい発見がいっぱいあった」

調理と食事における五感の大切さについて、理解できたようです。



取材後記

これまでも各地で「味覚の授業」をされている音羽先生は、五感・五味について、とてもわかりやすく説明してくださいました。授業の最初は消極的だった子どもたちも、徐々に理解を深め、終了時には「五感を意識して料理したい、五感を意識してご飯を食べようと思う」という感想が出るほどになりました。
なかなかふだんの生活や授業では学ぶことのできない内容ですが、豊かな生活を送るために、子どもたちとっては、とても意味のある授業だったのではないかと感じました。