著名人の方からのコメント

炎が立ち上がる厨房こそが、パワーの源です 2008年5月23日(金)〜25日(日)に、恒例のガス・パッチョフェアが各地で盛大に開催されました。キッチンランド葛飾では、「一流シェフによる中華料理ショー」が行われ、千駄木「天外天」総料理長・中川優シェフが登場。ピピッとコンロを使ったメニュー2品を教えてくださいました。鮮やかなプロの手さばきもさることながら、素材のおいしさを生かすコツ、ポイントを押さえたトークに参加者の皆様は真剣な表情で聞き入りました。試食タイムでは、笑顔がこぼれるなごやかな料理ショーの後、中川シェフに特別インタビューしました。



中川 優さん 中川 優さん シェフ 千駄木「天外天」総料理長

中川 優(なかがわ まさる)シェフ 千駄木「天外天」総料理長
赤坂四川飯店に入社し、故・陳健民氏に師事のもと11年間修行。1989年に文京区千駄木に自身の店「天外天 本店」をオープン。2年後には本店のほど近くに「天外天 別館」をオープンさせる。現在は別館にて自身による料理講習会を毎月開催する他、テレビや雑誌など多方面にわたり活躍中。



家庭の味の思い出は一生モノ。講習会が、少しでもお役に立てればうれしいですね。

Q.1:

今日の料理教室のメニューにみなさん満足そうでした。家庭でおいしく作るコツは何でしょう?

中川:

月並みかもしれませんが、料理への、また、食べさせたい人への真心でしょうね。面倒だと思って料理をすれば、それが味になります。逆においしく食べてもらいたいと思えば、必ず料理に響くものです。これはプロの料理人でも、ご家庭の主婦でも変わらない料理の原点。ただし料理教室では、皆様に教える以上、家庭でできないのはNGだし、いかに家庭でおいしく食べられるかをテーマに、メニューを考えています。講習会が終わった後“これなら作ってみたい”と思っていただければ幸いですね。さらに、食べさせたい人の喜ぶ顔が浮かんだり、自分が温かい気持ちになったり、“料理”とは、そういう奥が深いすばらしいものだと思います。特にご家庭の料理は、私の母がそうだったように、いろいろな思いが込められるもの。元気を出してほしい、喜んでほしい、栄養をつけてほしい。そういう意味で、家庭料理をおいしくする一端を担えるのは料理人冥利につきますね。

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Q.2:

料理教室を開くようになったのは10年ぐらい前だそうですね?

中川:

はい。本格的な中華料理というのは、やはり火力の強さが関係しますから、ご家庭ではなかなか難しい。私が陳先生に学んだ料理の技や味を伝えられないことにもなりかねないと思い、あえてしませんでした。ところが、近年、東京ガスをはじめ、家庭でのガスコンロは飛躍的に進歩しました。火力の強さもさることながら、すばらしい機能が備わっています。これなら、家庭でも中華料理のおいしさが味わえるのでは?と思ったのがちょうど10年ぐらい前ですね。

Q.3:

料理人になろうと思ったのはなぜですか?

中川:

私は単純なところがありましてね。そもそも料理人になろうと思ったきっかけが、中学校の家庭科の授業で、“こふきいも”を作ったことなのです。授業では、白飯と味噌汁も一緒に作りましてね。昔は「男子厨房に入らず」みたいな感じでしたから、自分で料理するなんて、もう、すごいワクワクドキドキの経験です。出来上がったものをクラス全員で試食したときの様子も忘れられません。あの時のこふきいもの美味しかったこと。クラスメートみんなの目も輝いていました。料理を作るとは、こんなにすばらしいことなのだと、子ども心に感動したわけです。


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