著名人の方からのコメント

炎は本当のおいしさを引き出してくれます 安心&便利な機能が満載のガス調理器具「ピピッとコンロ」を使って行う、東京ガスの料理教室。バラエティ豊かなコースは、毎回ご好評を頂いております。キッチンランド八王子では、日本料理店「なすび亭」のオーナーシェフ吉岡英尋氏による特別料理教室が行われました。旬の食材を巧みに使った、吉岡シェフならではの5品を教えてくださいました。試食タイムでは、みなさんなごやかに冬の味覚を堪能しました。教室終了後、吉岡シェフに特別インタビューしました。



吉岡英尋さん 吉岡英尋さん シェフ

吉岡英尋(よしおか ひでひろ) 「なすび亭」オーナーシェフ
1971年東京都生まれ。料理学校卒業後、東伊豆「つるやホテル」鎌倉の懐石料理「山椒洞」、日本料理「蝦夷御殿」、ふぐ料理「山田屋」など、有名店にて修業。2000年、独立して恵比寿に「なすび亭」を開店、人気店に。「ミシュランガイド東京2009」でひとつ星獲得。2005年、川越達也氏、桝谷周一郎氏、笠原将弘らとの4人で「もっと美味しくもっと楽しい料理のあり方を求めて」シェフズコラボレーション「CESSA(セッサ)」を結成。活躍が期待される若手日本料理人の1人。



苦労しないで身に付くものはありません。ゴールに向かって突き進んだ修業時代があるから、今があります。

Q.1:

料理人になったきっかけは?

吉岡:

仕事として料理人を選んだというのが一番近い答えですね。和食の料理人を選んだのは、1番、奥が深そうだったからかな(笑)。実は料理人を目指す前の食べ盛りのころは中華料理が大好物でした。でも、やると決めたからには徹底して修行しました。具体的にゴールを決めて、いつまでにこの料理を覚える、何歳までに板長になる、という具合に目標を立てていました。これが案外いいんですよ。生活にハリが出るし、時には励みになったりします。修行が厳しくても耐えられる(笑)。

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Q.2:

料理の修行時代はご苦労されたのですか?

吉岡:

どの世界も同じだと思いますが、苦労せずに身に付くものなんかないでしょ。でも、料理人の世界は普通の会社とは違うかもしれませんね。修行を始めたころは、一人前になるためなら何でもします!という気合がすごかった。また、そうでなければ務まらない世界だと思います。料理学校を卒業した後、いくつかのお店で働きながら修業させてもらいましたが、料理を教えてもらえることが先決で、お金は二の次三の次。板場はもちろん、プライベートもすべて修行の日々でした。親方の一挙手一投足に気を配り…、先輩に怒られるのは当り前の世界。厳しい日々だったけど、辛いとか、辞めたいとかは全く思わなかった。でも一度だけ、先輩と喧嘩して不本意にも鎌倉のお店を辞めてしまったことがあります。そのときは、東京に帰る途中、電話帳で調べた箱根のホテルに飛び込んで「働かせてください」と…。そのまま箱根で働き始めた経験もありますよ。それだけ夢中でした。外食しても、この素材は?この味付けは?と、食べた気がしないような時期もありました。最近ですね、外食して食事を純粋に楽しめるようになったのは。

Q.3:

そんな修行時代を支えたものは何ですか?

吉岡:

「目標は絶対に実現する」という、根拠のない自信かな(笑)。修行って、キリがないし終わりがないもの。それこそ一生修行です。でも、この自信をすっかりなくしてしまったことがあります。約3年修行したホテルから、日本懐石の店に移った時です。ノウハウがまったく違っていたので、一からやり直しという感じだったからです。せっかく積み上げてきたものが崩れてしまった気がして、さすがに落ち込みました。

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