著名人の方からのコメント

炎は食の歴史の立役者です 機能面・安全面で格段に進化したガス調理器具「ピピッとコンロ」を使った、東京ガスの料理教室。すぐに自宅で楽しめる多彩な内容で、毎回好評をいただいております。今回は、キッチンランド葛飾において、和食のスペシャリスト「分とく山」総料理長 野崎洋光さんが春の味覚を満喫できる全4品を教えてくださいました。終始先生のお人柄の表れた和やかで楽しい時間で、みなさん笑顔でお帰りいただけました。教室終了後、野崎シェフに特別インタビューしました。



野崎洋光さん 野崎洋光さん シェフ

野崎 洋光(のざき ひろみつ) 「分とく山」総料理長
1953年福島県生まれ。武蔵野栄養専門学校卒業後、東京グランドホテル、八芳園を経て、東京・西麻布「とく山」の料理長に。1989年に支店「分とく山」を開店し、総料理長となる。独自の味の方程式による料理法は、家庭にも取り込みやすいと評判。



日本料理は先人の知恵のつまった、体が喜ぶ料理。その歴史と一緒に、「食」の魅力を伝えていきたいですね。

Q.1:

和食というと手間がかかるというイメージがありますが、今日のメニューは本当に素早くできるものばかりでしたね?

野崎:

日本料理というとみなさんとても身構えられてしまうのですが、日本料理というのは私たち日本人の先人が築き上げてきたもの。つまり、特別ではなく家庭の味わいだって立派な日本料理です。また、日本料理というと、出汁をとるのが面倒だわ、という方が多いのですが本日のメニューのように、出汁なんか使わずとも、水と塩だけでコクのある料理が作れるんです。出汁だけでなく、よく聞く“さしすせそ”で調味料を入れるなんて決まりも実際にはなく、料理人も含め食に対する間違った知識に左右されている方が多いのではないかと思っています。

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Q.2:

教室でも話していただきましたが、みなさん、まさに目から鱗といった表情でしたね?

野崎:

そうでしたね。世の中にまかり通っているそういった、思い込みに近い知識を拭い去っていただいて、より料理を楽しんで欲しい。そして、西洋のものだけでなく、先人の知恵のつまった日本料理を気軽に味わってもらいたい。私はそんな気持ちで、食についての正しい知識を少しでも多くの方にお伝えしたいと、料理教室で講師をさせていただいております。

Q.3:

食の伝道師ですね!そんな野崎さんが料理人を目指されたきっかけは?

野崎:

私は福島県の田舎の出身で、明治生まれの祖父や祖母も一緒に暮らしていました。その昔砂糖というのは貴重品だったので、祖母の作る料理は甘い味付けのものが多かった。砂糖をたっぷり使う=贅沢な料理というイメージなのでしょう。でも、僕が小学校5年生のときに近所の友達の家で、卵焼きを食べたときにびっくりしたんです。甘くない!そして、美味しい!と。そこで、家であの甘くない卵焼きが食べたくて、初めて自分で調理したんです。そのときに、好きなものを自分で作るってなんて楽しいことなんだろう、そう思ったのが、僕が料理人を目指した原点ですね。


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