著名人の方からのコメント

炎は、料理人にとって、なくてはならない良きパートナーです 安全性・機能性が格段に進化した最新のガス調理機器「ピピッとコンロ」を使って行われる、東京ガスの料理教室。今回キッチンランド江東で開催された料理教室の講師は、南麻布「ル・カフェ プルス・アー」の実力派オーナーシェフ、北岡飛鳥さん。土鍋の特性を生かした、家庭で簡単に作れる「マルセイユ風簡単パエリア」など、全3品を教えてくださいました。土鍋でパエリアが作れるという発想が意表を突き、好評でした。その気さくな人柄が人気の北岡さんにインタビューしました。



北岡 飛鳥さん 北岡 飛鳥さん 『ル カフェ プルス アー』オーナーシェフ

南麻布「プティポワン」北岡尚信シェフ、日比谷「アピシウス」高橋徳男シェフに師事後、1995年渡仏。「トロワグロ」ピエール・トロワグロシェフ、ミッシェル・トロワグロシェフ、「ラ・ピラミッド」パトリック・アンリルーシェフに師事。2000年に帰国し、再び「プティポワン」にて勤務後、再度渡仏。「ピレネー」アラン・ビドゥシェフ、「ル・グラン・ヴエフール」ギイ・マルタンシェフに師事。2003年帰国後、六本木グランド・ハイアット・ホテル「フレンチ・キッチン」ジョセフ・ブデシェフに師事。2007年11月、南麻布に「ル・カフェ プルス・アー」開店。



仲間同士で気軽に行けるフランス料理店を目指しています。フランス料理をもっと身近に感じてほしい!

Q.1:

南麻布に「ル・カフェ プルス・アー」を開店なさったきっかけは?

北岡:

フランス料理はもっとカジュアルで堅苦しくないと、たくさんの人に知ってほしいとずっと思っていました。フランス料理のテクニックを使って、日本の身近な食材を生かした料理を気軽に楽しんでもらえる店を開きたかった、というのがきっかけです。実は、もともとは別の場所でカフェをやらないか、と言う話があったんです。ちょうどその頃、父・北岡尚信の「プティ・ポワン」というフレンチ料理店が開店30周年を迎え、その機会にリニューアルすることになって。ならば、その1階でカフェをやらせてもらえないかと頼み、この場所に開店することになりました。最初は小さな規模で10席位のお店にする予定だったんですが、父の方が張りきってしまって(笑)。1階の路面で僕が、2階で父が営業することになりました。

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Q.2:

お父様もフランス料理のシェフでいらっしゃるのですね。料理人としても、小さい頃からお父様の影響を受けていらしたのでしょうか。

北岡:

料理については、幼い頃からさんざん吹き込まれていましたね(笑)。当時、両親とも店に出ていたのもあり、自宅で兄と2人で料理をする事が多かったんです。その中でも僕は、作るというよりカスタマイズ、つまり、あるものに手を加えて自分好みのものに作り替えることが好きだったんですね。たとえば、冷凍庫にアイスクリームが入っているのを見つけたら、いろんな物をミックスしてもっと自分好みのデザートにしてしまうとか。帰宅した父に見せると、とても喜んでくれていました。特に僕は、これと決めたら突き進むタイプだったようです。野菜の名前もたくさん覚えましたし、何より、子供の頃から自分のコックコートを持っていたんですよ。小さなコックさん姿の僕を、父はよく厨房に連れて行き、いろんな物を見せてくれました。おかげで小さな頃から味覚はしっかり身に付いていたように思います。

Q.3:

普通のシェフは短期修行が多い中、北岡さんは長期にわたりフランスで修業をなさった本格派だと伺いましたが、長期修業の理由は?

北岡:

理由の一つとして、日本を抜けだしたかった、と言うのがあります。日本にいるとどうしても、父・北岡尚信の名前がついてまわりますから。その点、フランスは実力社会ですし、父の名前の影響力がないところだったので、一から勉強することができました。なかでも、ミッシェル・トロワグロシェフが開いた「ビストロ・セントラル」では、僕を含めたった4人でのスタートだったので、一番勉強になりました。その土地の人が食べる郷土料理をミッシェル流にアレンジしたフランス料理や技術が、今のお店にも生きています。でも、一番の長期滞在の理由は、やはり居心地が良かったから、でしょうね(笑)。お世話になっていた人たちがとても面倒見がよく、本当のフランスの家庭もたくさん見せてくれました。家庭料理の勉強にもなりましたね。

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