著名人の方からのコメント

Vol.23 炎とは、幸せの印です。
キッチンは、幸せの集う場所です。
Q.5:

その韓国料理を日本の家庭で上手に作るコツは?

コウ:

photo韓国では日本と同じようにお米を食べたりお箸を使いますし、素材もよく似ています。たとえば日本の焼きナスに、醤油だけでなく酢や生姜、にんにくなどの薬味を加えるだけで、韓国料理らしくなるんですよ。薬味の色も考えて組み合わせるといいですね。韓国では焼肉のタレでも薬になるように念じて使うんです。これを「薬念醤(ヤンニョンジャン)」といいますが、いろんなものを合わせると、味も色も良く、さらに身体にも良くなります。料理名に「薬」がついたものも多いんですよ。

Q.6:

ところで、料理教室ではピピッとコンロを使いこなしていらっしゃいましたが、使い心地はいかがでしたか?

コウ:

photo以前はグリルというと上火だけでしたが、ピピッとコンロのグリルは下火もあって使いやすいですね!魚を焼くときなど、ひっくり返さなくていいので形が崩れにくいです。おまけに、中はふっくら外はパリッと焼けて、仕上がりが違います。魚だけでなく野菜や肉もいい具合に焼き上がりますね。庫内が広いのも魅力的です。ダッチオーブンがそのまま入るので、材料を焼きつけた後にそのまま煮込みができるのも便利です。そのまま食卓に出しても見栄えがいいですし。専用のダッチオーブンは特に熱のまわりがよく火のあたりが柔らかいので、蒸し焼きにできてジューシーに仕上がります。

Q.7:

ご自宅では、ご飯も鍋で炊かれるそうですね。

コウ:

photo炎を使ってお鍋で炊くと、早く炊けますし美味しいです。炊飯後に保温すると独特の匂いも気になりますし、味が落ちる気がして自宅では炊飯器を使いません。そのご飯を鍋で炊くという習慣は、母から受け継ぎました。そう考えると、母から受け継いだものはたくさんありますね。母がいてその周りに私達が集うことで、みんなの笑い声がある。しょんぼりしている時でも、母が料理やお茶を出してくれる音や香りに、幸せを感じるんです。そうしていると、何も話さなくても自然に答えが見つかるものなんですよね。炎のある場所は、幸せの集う場所なのかもしれません。

Q.8:

やはり、コウさんの原点は家庭にあるのですね。では今後はどのような料理研究家をめざしていらっしゃるのでしょうか。

コウ:

photoそうですね、私たち家族は、離れて暮らす今でも本当に仲がいいんです。実家は関西にあるので、東京と大阪を行ったり来たりしています。たまに集まるとみんなでごはんを食べに行こうという話になるのですが、どこにしようと悩んでいるうちに、結局、家で作ろうってことになって(笑)。きっと、キッチンという場所や、みんなで食卓を囲むということが大切なんですね。心の中って目に見えないものですが、気持ちや想いが一番大切だと思うんです。それがこの場所にあるのではないでしょうか。料理をする上でも、季節の香りでその訪れを感じる「心」が大事だと思いますし、私もそれを大切にしています。料理を通じて心を育む、そんな料理を作りたいですし、それを感じてほしいと思っています。そして、それを伝えられる料理家になりたいと思います。


前のページへ