著名人の方からのコメント

Vol.34 炎とは、古代からつづく調理法です。
炎と塩と水は古代から変わりませんから、調理には重要な要素なんです。

Q.5:

経営学や経済学の勉強は、その後どうなったのでしょうか。

ヤミー:

photo実はどれもしっくりこなかったんです。大学の友人にその話をしたら、そういえばあの頃はいつも、あそこのあれが美味しい、ここのこれが美味しいばかり言ってたよね」って(笑)。ああ、そうだったなって思い直しました。子供の頃から食べるのが好きで、食べたければ自分で作っていたんです。妹も調理師ですし。でも私が、料理研究家になるとは思っていませんでしたけど。それから、ブログを始めて1年後に書籍化のお話があり、本を出すのが楽しくなってどんどん引き受けてしまって。ブログを書き溜めていたうちは良かったのですが、書き下ろしで本を作る大変さは知りませんでしたね(笑)。そうこうしているうちに、料理研究家になっていました(笑)。

Q.6:

教室ではピピッとコンロを使っていただいていますが、使い心地はいかがですか?

ヤミー:

あれ、いいですよね!設定した時間になると、勝手に火が消えてくれるので放っておけるし、タイマー機能をすごく使っています!レシピを分かりやすく作ろうと思うと、時間を厳密に測らなければならないんですよ。でも、消しに行かなくていいので間違えないんですよね。特に私の料理は、放置するものが多いですから(笑)。しかも、炎の加減を調節しやすくて、メモリが見やすいですし。あと、電子レンジでどうしてもできない美味しさは、焦げの風味なんですよ。実はこれ、旨みの一つなんですね。油で旨味を引き出す時には炎が必要ですし、フライパンを煽るのにも炎が必要です。炎と塩と水は古代から変わりませんから、調理には重要な要素なんです。炎って古代からつづく調理法なので、欠かせないものですよね。

Q.7:

家庭でヤミーさんの簡単料理を再現するコツはありますか?

ヤミー:

photo基本は煮込みでしょうか。最初に香味野菜を油でしっかり炒めると、簡易ブイヨンができて旨みになります。あとは、どんな調味料を加えるかによって簡単にいろんな国の味が出せるんですよ。炒める、煮るは全世界共通の調理法ですから。たとえば、赤ワインを入れたらブルゴーニュ風、クミンを加えたらエジプト風、パプリカを加えたらハンガリー風、というように。私自身、調理の知識は家庭科で習ったレベルなんです。でも、家庭においてはそれが普通ですよね。レシピ通り1センチ角に切って……なんて、毎日厳密にはやりません(笑)。そう言うところが、受け入れられたんじゃないかな。

Q.8:

最後に、今後の抱負を。

ヤミー:

料理はやらなければならないものではなく、作ったものを美味しく食べることが大切。美味しいものを自分で作れたという満足感を感じてもらえるように、簡単にできて喜んでもらえるようなレシピを作りたいです。こうでなければいけない、というのを打ち崩したいんですよね(笑)。例えばタイでは、「乱切りにする」という言葉がないんですよ。日本では伝わるけど、世界にはその調理法がわからない人もいる。そういう人にも伝わるように、誰でも作れるレシピを考えたいです。よく見たら作り方は一緒。基本ができたら何でも応用できる。日本では、これが正しいという思い込みがどうしてもあるので、それでなくてもできるということを伝えていきたいです。


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