
「体によくて、おいしい」という理由で、ミネラルウォーターを利用する人が増えています。しかし、市場に出回っているミネラルウォーターにはたくさんの種類があり、どれを選んでいいのか迷ってしまうという人も多いでしょう。
一口にミネラルウォーターといっても、ミネラルの量やバランス、ph値などがそれぞれ異なります。このうち、硬度はミネラルの含有量を表したもので、水の味を決める指標とされています。硬度は「カルシウム量(mg/L)×2.5+マグネシウム量(mg/L)×4.1」で算出され、WHO(世界保健機構)の飲料水質ガイドラインでは、軟水は0〜60mg/L未満、中硬水は60〜120mg/L未満、硬水は120〜180mg/L未満、非常な硬水は180mg/L以上としています。硬度が高いとキレのある辛めの味に、硬度が低いとまろやかな味となることから、それによって適する用途も自ずと変わってきます。ミネラルウォーターのラベルにある硬度表示と下記の表を見比べて、上手な使い分けの参考にしてください。
●目的別 水の硬度の違い
| 目的 |
適する硬度 |
理由 |
| 緑茶 |
50前後 |
渋みと苦みを決めるタンニンが沈殿せず、茶葉のエキスがまんべんなく溶ける。硬水を使うと、タンニンに反応して黒ずむ。 |
| 紅茶 |
50〜100 |
緑茶と同じだが、リーフの種類によって異なる。 |
| コーヒー |
50〜300 |
まろやかな味を楽しみたい場合は、硬水でタンニンを沈殿させる。苦味、風味を強く出したい場合は、軟水で淹れる。 |
| ごはん |
50以下 |
ミネラル分の少ない軟水がぱさつきを抑える。 |
| だしをとる |
50以下 |
グルタミン酸などのうま味成分を引き出す軟水がおすすめ。 |
| 煮豆 |
50以下 |
硬水で煮ると、豆にしわが出来てふっくらとしない。 |
| 洋風だしをとる |
300以上 |
硬水は、肉の臭みを抑えたり、灰汁を出しやすくする。 |
| パスタ |
300以上 |
パスタのでんぷんと硬水に含まれるカルシウムが結合し、コシが強くなる。 |
| 製氷 |
50以下 |
透明で溶けにくい氷ができる。 |
赤ちゃんの
ミルク・離乳食 |
50以下 |
ミルクのミネラルバランスを崩さないためには、軟水がよい。抵抗力が低い体に負担をかけない。 |
| 薬の飲み水 |
50以下 |
硬水は、薬の成分に悪影響を与える場合がある。 |
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(参考図書:「NEW&VISUAL食品成分表」教育図書、「ミネラルウォーター」昭文社 他)