
「百花蜜」とは、さまざまな花の蜜がブレンドされたハチミツのことです。ハチミツの蜜源となる花は、春先から秋に咲きます。春先には、梅、菜の花、桜、レンゲ、初夏には、アカシア、クリなどが開花します。そのため、百花蜜は、春、夏、秋と季節ごとに、色や味わいが違ってきます。
ところで、ハチミツの種類はおおまかに、「百花蜜」と「単花蜜」に分けられます。
「単花蜜」は、一種類の花から採った蜜のことで、“レンゲハチミツ”、“アカシアハチミツ”などと花別に売られているのをよく見かけます。ミツバチは、レンゲならレンゲと、初めに吸った花の蜜を採り終えるまで他の花には行かないという習性があるため、このような花別のハチミツができあがります。
ただし、一種類の花の蜜が足りない時には、他の花の蜜を採りに行ったり、なかには、間違って違う蜜を採ってきてしまうハチもいます。その結果、巣箱に数種類の花の蜜がブレンドされ、濃厚な花の香りをもつものから乳白色なミルキーなものまで、ブレンドされた蜜の種類によって、多種多様な「百花蜜」ができるのです。
いずれにせよ、人の手でミックスされたものではない、ということです。それだけに、花の種類は限定されず、ミツバチ任せの楽しみがあります。
「百花蜜」には、四季折々の花物語が詰まっています。そんな花物語に思いをめぐらせながらいただくハチミツは格別ですね。
参考文献:主婦と生活社「ハチミツレシピ。ミツバチを育てながら」他
●「ハネムーン」の由来はハチミツ酒「ミード」
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/jiten/600.html
●「はちみつの結晶」
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/note/442.html