
親子で楽しい時間を過ごされたようですね。お子様の興味を引いたわらびもち、甘さ控えめ、きなこの香りが香ばしく、プルプルっとした食感が年代を問わず愛され続けている理由でしょう。
この独特な食感は、わらびもちの原料である“わらびのでんぷん”によるものです。普段わらびは茎の部分を山菜として食べますが、根の部分からはでんぷんが取れます。取り出したでんぷんを乾燥させるとわらび粉になり、わらび粉からわらびもちを作ります。
わらびもちを説明するにあたり、でんぷんにスポットライトをあててお話しましょう。
でんぷんは、米・芋・麦などが芽を出して育つ時、植物自身が生きるエネルギーとして作り出す成分です。そのでんぷんを、人は米や芋から摂り、生きるエネルギーとしています。人を車にたとえると、でんぷんはガソリンにあたります。
また、でんぷんは糊の原料にもなります。お子さまと試してみましょう。ご飯を少し指でつまみ、指の腹でつぶしていきます。するとだんだんネチャネチャとした粘りが出てきて、糸を引くようになります。それが糊のもとです。同じように、わらびもちのプルプルのもともでんぷんです。わらびの根のでんぷんは水にも強く、昔は傘貼りやちょうちんを作る糊としても使われていたほどです。
植物が作り出すでんぷんは、人が生きて行く力のもとであり、暮らしの中でも欠かせません。自然のたくましさと、それをいただく感謝の心も伝わるとよいですね。
さらに発展させてお子さまとわらびもちを作ってみてはいかがでしょう。きなこをココアパウダーに替えますと一味違うわらびもちに変身します。お子さまからでんぷんのお話が出てきたら花マルですね。
参考文献:「国語辞典」 岩波書店
「たべもの起源事典」東京堂出版 他
●米の粉
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/shokuzai/501.html