
海軍カレーは、昔日本海軍の軍人に脚気が多かったことから、イギリス海軍のビーフシチューをアレンジして作り出された艦内料理です。まさに息子さんがあこがれている水兵さんが作る艦内メニュー。男同士の料理を通じて、子どもの夢を膨らませ、好き嫌い克服の第一歩にしたいというお父さまの気持ちが実を結ぶとよいですね。
子どもにとって苦手な食べ物の筆頭は野菜のようですが、苦手な理由はさまざまです。まず、「どうして苦手なの」か聞いてみましょう。苦手なのは、食感? 見た目? 匂い?……。
もし、煮たときの軟らかさが苦手なら、生でシャキシャキとしたサラダにしてはいかがでしょう。にんじんはミニキャロットを選び、食べやすい大きさの薄切りか千切りにします。子どもが好きなフルーツと和えたりスライスチーズで巻くと、いっそう苦手感がやわらぎます。
もし、匂いが苦手なら、すりおろして海軍カレーに入れて煮込んだり、ご飯と炊き込んではいかがでしょう。ご飯には、ホタテやツナの水煮缶も一緒に入れて炊き込みます。それらの香りと旨みが加わり、いっそう食べやすくなります。
もし、見た目が苦手なら、自分で型抜きすることで楽しさから親しみへと導いてはいかがでしょう。輪切りにしたにんじんを、下茹でしておくと扱いやすくなります。水兵さんにあこがれている息子さんには、魚型の型抜きがお勧めです。ご飯にも魚型の型抜きを使うと、いっそう海の日らしくなりますね。
家庭における子どもの好き嫌いへの親の対応については、「子どもの時期が大事だと考えて注意する」が最も多いという調査結果が出ています。またそれを裏付けるように、好き嫌いについての子ども期(4〜8歳)の想起調査では、「食べるように言われた」が多く、他には「わからないように食べさせてくれた」「食べたときほめてくれた」と続きます。
海軍カレーは、肉と野菜の両方が手軽に摂れる栄養バランスのよい軍隊食として普及しました。今では艦隊ごとのレシピが海上自衛隊のホームページで紹介されています(http://www.mod.go.jp/msdf/formal/family/recipe/archive/currey.html)。いろいろなカレー作りを楽しむうちに、にんじんへの親しみが増していくことでしょう。
参考文献:「児童生徒の食生活等実態調査」 (独)日本スポーツ振興センター
●カレーのこく
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/chie/532.html