
ハヤシライスの名前の由来にはいろいろな説がありますが、次の2つが有力説と言われています。1つは、「牛肉をこま切れにする」という意味のハッシュドビーフが略されてハヤシライスになったという説。もう1つは、早矢仕有的(はやしゆうてき)という名の人が考案した料理だからという説です。
<早矢仕説の由来>
早矢仕有的は、丸屋商社(現・丸善)の創業者で、文明開化のころ西洋文化をいち早くとり入れて洋書、文具などの輸入を始めました。彼は洋食にも興味を示し、こま切れにした牛肉と野菜類の煮こみ料理を考案して、客人をもてなしたそうです。この料理がおいしいと評判になり、早矢仕さんの作った料理なので「ハヤシライス」と呼ばれ、レストランのメニューにも登場するようになりました。
☆よく似た料理に、ロシア料理の“ビーフストロガノフ”があります。
ビーフストロガノフはハッシュドビーフと同じように牛肉の薄切りと玉葱などをドミグラスソースで煮こむ料理ですが、この時にたっぷりのサワークリームを加えるところが大きな違いです。
19世紀に、ストロガノフ伯爵のフランス人コック長が作ったことからこの名があります。