新居の電気開通手続きはいつ何をやればいい?事前に電気の開通を忘れたときの対処法まで解説!

新居に引越しの際、さまざまな手続きが必要となりますが、電気の開通手続きもそのひとつです。そこでこの記事では、引越しのご予定の方に、新居の電気開通当日にするべきことや手続きを忘れたときの対処法を解説します。

目次

新居の開通手続きは引越しの1週間前に

新居の開通手続きは引越しの1週間前に

電気を含め、ガスや水道といったライフラインの手続きは引越し準備のなかでも優先順位の高いもののひとつ。これらの手続きは、引越しの1週間前に行うとスムーズに新生活をはじめられます。もし手続きを忘れてしまうと、電気が使えず困ってしまったり、余計な費用が生じたりすることもあるので注意が必要です。スムーズに生活をはじめるためにも、1週間前には手続きを済ませておきましょう。手続きを忘れた場合の対処法は、後ほどご紹介します。

新居に引っ越した後、電気を開通する当日にやるべきこと

新居についたら、電気を開通させます。その際にやるべきことを説明していきましょう。

新居の電気開通日にするべきこと

1電気メーターの種類を確認する

まずはメーターを確認しましょう。メーターには2種類あり、1つは従来タイプ、もう1つはスマートメーターという新しいタイプです。

従来タイプは、使った電力の数値が回転式ディスプレイになっていて、訪問による検針が必要なタイプのメーターです。一方、スマートメーターは数値部分が液晶で、デジタル表示になっていて、通信機能が備わっているタイプのものをいいます。見分け方は、電力の数値部分がアナログかデジタルかです。アナログなら従来タイプ、デジタルならスマートメーターとなります。どちらのメーターかによって電気の開通の方法が異なるので、必ずチェックしてください。

2ブレーカーのスイッチを入れる

次にブレーカーのスイッチを入れます。先ほど確認したメーターの種類によってするべきことが変わります。

従来タイプの電気メーターの場合

新居に到着次第、分電盤のカバーを開けてブレーカーのスイッチを上げ、電気の開通を行います。
分電盤の場所は、玄関や洗面所、キッチンなどが一般的です。見当たらない場合は、管理会社や管理人に連絡し、確認するとよいでしょう。

ブレーカーにあるスイッチを上げる順番についてです。スイッチを上げる順番は、まずアンペアブレーカー、次に漏電ブレーカー(漏電遮断器)、最後に配線用ブレーカー(配線用遮断器)の順です。順番につまみを「入」にします。その後、電気がつくかどうか確認してください。電気がついたら、配電盤のカバーを閉じて作業終了です。

スマートメーターの場合

事前に使用開始手続きが済んでいればなにもする必要はありません。
というのも、スマートメーターには通信機能が備わっており、電気使用量の確認や通電の停止・開始もリモートでできるためです。よって、電気会社と契約しておけば、引越し当日に、ブレーカーのスイッチを入れることなくすぐに電気が使えるようになります。

電気の開通手続きを忘れてしまった場合の対処法

電気の開通手続きを忘れてしまった場合の対処法

引越しの時にはバタバタしてしまい、「電気の開通手続きを忘れてしまった!」ということがあるかもしれません。そのようなときには、次の対処法を試してみましょう。なお、対処法は、メーターのタイプによって異なるので注意してください。従来タイプの電気メーターと新しいタイプのスマートメーター、それぞれの対処法をご紹介します。

従来タイプの電気メーターの場合

従来タイプの電気メーターであれば、引越し前に電気の開通手続きをしていなくても電気を使うことは可能です。ブレーカーを上げることで、電気を開通できます。ブレーカーの上げ方は、以下の手順で行ってください。

【1】分電盤のカバーを開けます。
【2】アンペアブレーカー、漏電ブレーカー(漏電遮断器)、配線用ブレーカー(配線用遮断器)の順にブレーカーをあげ、「入」にします。

これで、通電し、電気が使えるようになります。その後、電力会社に連絡し、電気の契約・開始の手続きを行ってください。電気の契約・開始の手続きは、

・電力会社の公式ホームページからの申し込み
・電力会社のコールセンターに電話する
・玄関または郵便受けに置かれている「電気使用申込書」を郵送するのいずれかで申し込みをしましょう。

スマートメーターの場合

スマートメーターの場合は、事前に開通手続きをしていないと電気がすぐに使えません。スマートメーターは、電力会社がリモート操作で電気を供給するシステムとなっており、前の住人が電気の使用停止の手続きを行っていれば、新たに開通手続きをしない限り、電気は使えないようになっているのです。

開通手続きを忘れていた場合には、速やかに電力会社に連絡し、開通手続きを行いましょう。ただし、引越し当日に開通手続きの連絡をしても、開通する見込みは低いです。

開通手続きは、Web、または電話で行えますが、大手電力会社のカスタマーセンターは混み合うことが多く、とくに引越しシーズンの春先はなかなか電話がつながらないことがあります。また、年末年始、日祝日はカスタマーセンターが休みのこともあり、その場合には、営業日を待つ必要があります。Webでの手続きのほうが結果的に早く開通できることもあることを覚えておいてください。

ちなみに、スマートメーターは経済産業省・資源エネルギー庁により、2023年までに全国普及を目指して従来タイプのメーターからスマートメーターへの交換が進められています。スマートメーターにすることで、訪問による検針が不要になり、人件費や検針業務の負担軽減につながります。また、遠隔操作でアンペア数を変更できたり、停電時の復旧にかかる時間がわずか10秒と早いのもメリットです。

昨今では従来タイプのメーターよりも、スマートメーターのほうが多い状況です。スマートメーターの場合は事前に使用手続きしないと電気がすぐには使えない可能性が高いので、引越し前に手続きを済ませておきましょう。

電気の開通手続きは引越し前に済ませましょう

ライフラインのひとつである電気が引越し先で使えないと、不便な思いをすることが多々あることでしょう。そういった事態を防ぐためにも、事前に開通手続きをしておくことが大切です。開通手続きを引越し前に済ませ、快適に、スムーズに新生活をスタートさせましょう。