給湯器の電源がつかない?原因別に対処法を解説

公開日:2023.11.6 更新日:2024.2.5

給湯器の電源がつかない?原因別に対処法を解説

蛇口をひねってもお湯が出てこない場合、どうすればいいのでしょうか。給湯器は、ガス・水・電気を使ってお湯を沸かすため、どれか一つでもトラブルがあると給湯ができなくなる可能性があります。そのため、給湯器がつかない際は、原因ごとに給湯器本体やガスメーターなどを確認する必要があります。本記事では、給湯器の電源がつかない時の対処方法について、原因別に解説します。

目次

給湯器がつかない!?お湯が出ないときの4つのチェックポイント

お湯が出てこない原因は、給湯器に電気・ガス・水のいずれかが供給されていない場合や給湯器本体の故障や安全装置の作動で使えなくなっている場合など、いくつも考えられます。それぞれの原因に適した対処が必要になるため、まずは原因を見極めることが大切です。
給湯器がつかない時は、以下にあげるチェックポイントを確認してみましょう。原因を特定できれば対処法が分かるので、不具合をご自分で改善できるかもしれません。

リモコンがつかない、いつもと表示が異なる

最初にチェックするのは、リモコンの表示です。給湯器が異常を検知した場合、安全装置が働きエラーコードが表示されたり、電気系統にトラブルが生じた場合、リモコンの表示そのものが消えたりしてしまうことがあります。キッチンや浴室に設置された各リモコンが、どのような表示になっているのか確認しましょう。
リモコンが消えている場合やエラーコードが表示されている場合の原因とそれぞれの具体的な対処方法を解説します。

1リモコンがオフになっている

キッチンや浴室のリモコンの表示パネルがつかない場合は、電源がオフになっているかもしれません。また新しいリモコンの場合、消費電力を抑えるために節電モードやエコモードに自動で切り替わっている可能性もあります。リコモンの運転スイッチを押して、電源が入るようであれば特に故障などの心配はありません。

2ブレーカーが落ちている

リコモンのスイッチを押しても作動しない場合は、ブレーカーが落ちている可能性があります。一時的に電力消費の大きな家電製品を使った場合や漏電のリスクがある場合には、安全装置の作動によってブレーカーが落ち、電気が供給されない状態になります。ブレーカーを入れ直してからリモコンをオンにしてみてください。

3給湯器のコンセント(電源)が抜けている

リモコンが付かない場合、ブレーカーではなく、給湯器の電源コードがコンセントから抜けてしまっている場合や抜けかけている場合もあるので、確認してみましょう。戸建て住宅とマンション・アパートなどの集合住宅では、給湯器が設置されている場所や電源の位置に違いがあるので、以下を参考にしてください。

【戸建ての場合】給湯器の電源の場所

まずは給湯器本体がどこに設置されているのか確認しましょう。戸建て住宅は多くの場合、家の外壁(特に浴室の近く)に設置されています。給湯器の本体そばにコンセントが設けられているので、電源コードが抜けていないか見てみましょう。場合によっては、配管や電源コードがカバーで覆われて見えなくなっていることもあります。見当たらない時は、給湯器下部のカバーを外して、カバー内に他の配管と一緒にまとめられていないかをチェックしてください。

給湯器用のコンセントは、簡単に抜けないようにねじ込む仕様になっていることがあります。差し込む際は、時計回りにねじれば差し込めるはずです。確実に接続できたかどうか注意して作業してください。

【マンション・アパートの場合】給湯器の電源の場所

マンションやアパートなどの場合は、給湯器が目立たないようにメーターボックスの中に設置されていることが多いです。玄関脇のメーターボックスの扉を開いて、給湯器の場所を確認しましょう。メーターボックスの限られたスペースにガスや水の配管と一緒に電源コードもまとめられているため、注意して確認してください。

電源コードを差し直す場合は、感電のリスクがあるため濡れた手で作業しないでください。

4給湯器本体やリモコンの故障・配線の不具合

給湯器にエラーコードが表示されている場合は、給湯器の故障や不具合がある可能性があります。まずはリモコンのエラーコードを確認して、エラーの内容を給湯器の取扱説明書やメーカーのホームページなどで確認してください。
取扱説明書に記載の対処方法を試してみても、すぐに同じエラーコードが表示される場合は、給湯器に何らかの不具合が発生していると考えられるため、早めに修理を依頼することをおすすめします。
また、エラーコードが表示されていない場合であっても、給湯器から水漏れや異音、異臭がするなど、気になる症状がある場合は、修理を依頼しましょう。

水が出ない

次にチェックするのは、水道から水が出るかどうかです。給湯器の原因ではなく、給水が行われないことでお湯が出ない可能性も考えられます。例えば、近隣で水道管工事が行われていたりマンションやアパートの場合は計画断水が行われたりしている可能性があります。また、引っ越したばかりの物件などで、給水栓が閉栓状態になっている場合も、蛇口をひねっても水が出てきません。

また寒い日の朝に起こるのが、気温の低下による給水管の凍結です。気温が0℃を下回るような日は、給水管の凍結により水がでなくなることがあります。こうした給水側のトラブルが原因であるかを確かめるために、蛇口から水が出るかを確認してください。

給水管が凍結した場合の対処方法

外気温が0℃を下回ると、給水管が凍結して水の供給がストップするため給湯器がつかなくなることがあります。水の供給を感知できないと、給湯器は空焚き状態になるのを防ぐため、運転停止機能が働く仕組みとなっています。
配管が凍結している場合は、給湯器の故障ではないため、修理などの必要は特にありません。凍結によって給湯できない時は、以下の方法で対処してみましょう。

自然解凍

基本的には、気温があがり配管が自然解凍するのを待ちます。この間はお湯が使えなくなりますが、十分な水圧で給水されるようになれば、通常通りに使用することが可能です。

ぬるま湯とタオルで解凍

急いでいてどうしてもお湯をすぐに使いたい場合は、30~40℃くらいのぬるま湯とタオルを用意して解凍する方法もあります。凍結している配管にタオルを巻いておき、ぬるま湯をかけて解凍する方法です。
給湯器メーカーによってはお湯での解凍を推奨していない場合もあるため、給湯器の取扱い説明書を確認の上、実施するのがよいでしょう。また、熱湯をかけてしまうと、配管の破裂や劣化を招く恐れがあるので注意しましょう。

一部の蛇口だけお湯が出ない

「キッチンからはお湯が出るけれど、お風呂でお湯が使えない」といった不具合が起こっている場合は、給湯器ではなく蛇口や水栓部品に異常が発生している可能性が高いです。そのため、お湯が出ない範囲をチェックすることが重要です。故障しているのが蛇口や水栓部品である場合は、水まわり設備の修理ができる業者に点検と修理を依頼する必要があります。
東京ガスでも蛇口を含む水まわり修理に対応しております。

ガスコンロ等、他のガス機器も使えない

給湯器本体が故障しているのか、もしくはガスそのものが遮断されて給湯器がつかないのかを判断するために、ガスコンロやガスストーブなど他のガス機器が正常に動くかどうかを確認してみましょう。もしガスコンロなどでガスが使えるようであれば、給湯器本体に何かしらのトラブルや故障が発生していると考えられます。逆に、家中のガス器具がどれも使えない場合は、ガスメーターによるガスの遮断やガスの元栓が閉まったままになっている可能性があるでしょう。

ガスの供給が停止している場合の対処方法

ガスそのものが給湯器に供給されずに、給湯器がつかないケースも想定されます。ガスメーターがガスの供給を遮断する主な原因は、災害などで安全装置が一時的に作動したり一定時間を超えてガスが出続けたため異常な過流量を検知したりすることが考えられます。ガスメーターの液晶パネルに「ガス止め」が表示されていたり、メーター上部に配置された赤いランプが点滅していたりする場合は、ガスが遮断されている状態です。

ガスメーターを復帰させる方法

遮断されたガスを再び供給するには、ガスメーターの復帰作業が必要です。以下に具体的な手順を説明するので、ご自分で操作してみてください。

【ガスメーターの復帰操作手順】

1. 家中のすべてのガス機器を止める
2. ガスメーターのランプの点滅を確認する
3. ガスメーターの復帰ボタンを押す
4. 復帰するまで約3分間待つ
5. ランプが消えたことを確認する
6. ガス機器に異常が無いかを確認し換気に注意してガス機器を使う

ご自分で直せない場合は修理を依頼しよう

給湯器がつかない症状が連続して起こる場合やご自分では不具合を改善できない場合は、早めに修理を依頼してください。また、一時的に状態が改善されても、同じようなトラブルが頻繁に起こるようであれば、故障の前兆かもしれません。この場合も修理を依頼するのがおすすめです。

修理を依頼する場合のポイント

1. 賃貸住宅の場合は大家や管理会社へ事前に相談する

賃貸の物件 (マンション・アパート)に住んでいる場合は、管理会社や大家さんに事前連絡をしましょう。賃貸物件では、通常の使用で給湯器が故障したのであれば、修理費用は管理会社や大家の方の負担になるケースが多いからです。
まずはトラブルや不具合の症状を管理会社や大家さんに連絡して、指示に応じた対処を取るようにしてください。自己判断で修理してしまうと、契約違反となって無用なトラブルを招いてしまうこともあるので、注意しましょう。

2.資格制度があるなど信頼できる業者かを確認する

給湯器の修理にはさまざまな関連資格があり、作業内容によっては有資格者でなければ対応してはいけないものもあります。関連する法律や基準を守らずに工事をすると、不完全燃焼による一酸化炭素の発生など、健康にも悪影響を及ぼすおそれもあるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
東京ガスでは、社内資格制度を設けており、ガス機器修理に必要な知識・技能を有したスタッフが対応しますので安心してお任せいただけます。

修理を依頼する場合の作業時間の目安

給湯器の修理にかかる時間は、症状や作業内容によって異なります。
メーカーから交換用部品を取り寄せて対応する場合は、在庫の確認や調達までに1週間程度の時間が必要となるケースもありますが、部品在庫がある場合や汎用性の高いパッキン・配管等の交換で済む場合は、訪問当日に2~3時間程度で作業完了するケースが多いです。
東京ガスでは、給湯器をはじめとしたガス機器のトラブルに最短で当日ご訪問し対応いたします。お困りの際はぜひ検討ください。

修理を依頼する場合の料金の目安

ガス機器の修理費用は、出張費、故障診断料、技術料、部品代で構成されるのが一般的です。故障箇所によって作業内容や費用が異なるため、まずは故障箇所の診断・見積もりを依頼しましょう。
料金の目安としては、東京ガスにてふろ給湯器の部品交換修理をいただいたうち、25,000円以下で納まるケースは7割以上、25,000円を超えるケースは3割以下となっています。注)

  • 注)
    2022年度のガスふろ給湯器における部品交換時の修理費用(東京ガスグループ調べ)

東京ガスに修理を依頼する

給湯器がつかない場合は原因ごとの対処法を試してみよう

給湯器がつかない原因はさまざまあり、ご自分では不具合を改善するのが難しいことも珍しくありません。本記事で紹介したような原因ごとの対処法をやってみても改善が見られない場合や異常を確認した際は、早めに点検・修理を依頼するようにしましょう。 東京ガスでは、給湯器をはじめとしたガス機器の修理サービスを行っています。豊富な知識や実績を持つ技術者が、安心してガス機器を使っていただけるようにサポートします。お電話やWebからの予約で、最短で当日訪問にも対応していますので、ぜひお問い合わせください。

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パッチョ/水パッチョ

監修者: 東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

突然やってくる水まわりやガス機器のトラブルへの心配を少しでも和らげていただけるように、いざという時の対応方法や修理を依頼する時のポイントなどの情報を発信していきます。

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