洗濯機の水漏れで床が水浸しに! 症状別の直し方と予防法を解説

公開日:2023.9.15 更新日:2023.9.15

洗濯機の水漏れで床が水浸しに! 症状別の直し方と予防法を解説

毎日のように使う洗濯機ですが、水漏れはいつ起こるか分かりません。突然洗濯機の水漏れが発生してしまった……という方も多いのではないでしょうか。水漏れと言っても原因はさまざまにあります。本記事では、洗濯機の水漏れトラブルが起こった際の対処方法を原因別にご紹介します。原因が分からなかった場合の対処や、水漏れを予防する方法についても解説していますので参考にしてください。

目次

洗濯機から水漏れ! 症状別の対処方法

まずトラブルが起こった際の対処方法を、原因別にご紹介します。ここでご紹介する主な症状は以下の6つです。

1. 洗濯機の底から水漏れしているとき
2. たまに洗濯機の底から水漏れするとき
3. 脱水時に排水ホースから水漏れしているとき
4. 給水ホースから水漏れしているとき
5. 蛇口付近から水漏れしているとき
6. 蛇口と壁の間から水漏れしているとき

1洗濯機の底から水漏れしているとき

洗濯機の下だけが濡れている場合は、洗濯機本体から水漏れが発生している疑いがあります。この場合、原因として多いのがゴミ取りフィルターの目づまりと、パルセーターというパーツの摩耗の2つです。それぞれの対処方法について解説します。

ゴミ取りフィルターを掃除、交換する

洗濯機には、衣類の繊維や糸くずが排水口につまってしまわないように、ゴミ取りフィルターが搭載されています。このフィルターに糸くずなどが蓄積して目づまりを起こすことで、水漏れが発生します。

対処方法はフィルターのゴミを取り除き、使い古した歯ブラシなどで軽く擦りながら水洗いをすることで、ゴミも水アカも除去できます。ゴミ取りフィルターの位置は機種によって異なりますが、洗濯機の下部にあるのが一般的です。手でひねって簡単に取り外しができるので、特別な工具などは必要ありません。もし、目づまりがひどいような場合は、お使いの洗濯機に適合する交換用パーツを購入することで、新しいものと取り換えられます。

洗剤投入ケースを掃除する

ドラム式洗濯機の場合、洗剤投入ケース本体やケースの周りに洗剤や汚れが着いたまま使用し続けると、それらが蓄積して洗剤が流れにくくなってしまい、水漏れの原因になります。洗剤投入ケース本体やその周辺は定期的に水洗いをしてください。本体側のケース格納部分にも洗剤や汚れがついているので、濡れた布でふき取りましょう。

パルセーター(回転翼)を交換する

洗濯槽の底には大きな丸いパーツがあります。洗濯機の運転時に回転して水流を生み出す役割を担うパーツで、パルセーター(回転翼)と言います。パルセーターは洗濯物を攪拌する重要なパーツですが、非常に高速で回転するため大きな負荷がかかりやすいです。

特に回転軸と噛み合わさっている中央部分は歯車状になっている箇所が徐々に摩耗し、軸が空回りしてパルセーターが回転しなくなったり、水漏れの原因になったりします。摩耗により劣化したパルセーター本体は、修復が難しいため、交換用パーツと取り換えることで不具合を解消しなければなりません。

パルセーターの交換作業は、部品が手に入ればご自分で交換することも可能ですが、細かい作業になるため不安な方はメーカー等へ依頼する方法を検討しましょう。

2洗濯機の底からたまに水漏れするとき

洗濯機を使った後、いつもではないけれどたまに底の部分から水漏れしているという場合は、結露によって床が濡れている可能性があります。この場合は、洗濯機の故障や不具合が原因ではありません。結露対策を取ることで防げる水漏れです。

季節に合わせて使う水の温度を調整する

結露が起こる理由は、室温よりも洗濯機で使っている水の温度が低いことです。室温よりも水温が高い場合には結露は生じません。お風呂の残り湯を使ってぬるま湯で洗濯することで結露を抑えられる可能性があります。

換気をする

多くのご家庭では、洗濯機は脱衣所や洗面所に設置されているため、浴室からの湯気で洗濯機が濡れてしまう他、湿度の高い環境に設置されていることが原因で床に水が滴ってしまうことがあります。洗濯機を置いている場所の換気をしっかりと行うことでも、水濡れの症状は改善できます。具体的な対策としては、湯気がこもりやすく湿度も高い浴室の扉は閉じるようにしておく、洗濯機を置いている脱衣所や洗面所は扉を開けて風通しをよくしておくなどです。

3脱水時に排水ホースから水漏れしているとき

洗濯機本体ではなく、給水箇所や排水箇所から水漏れするケースも非常に多いトラブルです。洗濯機の設置直後は水漏れしていなくても、使用しているうちに給水・排水ホースと給水栓・排水口との接合部分がゆるんで水漏れが発生することも起こりがちです。

洗濯機は非常に振動が大きい家電のため、定期的に接合部のゆるみがないか、ホースが外れかかっていないかなどを確認ください。その他にも、排水口のつまり、接合部分のゴム製パッキンの経年劣化などによっても水漏れが発生します。

排水ホースを接続し直す

脱水時の振動などが原因で、排水ホースがゆるんだり外れかかったりして、水漏れが起こります。特に排水ホースを延長している場合はゆるみやすいため注意が必要です。また経年による劣化によって、ゆるみだけでなくホース本体に亀裂が入ることで、ホースのつなぎ目部分から水漏れしがちです。

これらが発生している場合は、ホースを接続し直したり、新しいホースに交換したりし、水漏れを解消します。

排水ホースのつまりを解消する

排水部分でよく起こるのが、排水ホースのつまりが原因の水漏れです。洗濯機からの排水には、洗剤の残りかすや油汚れが含まれているため、それらが冷えて固まると排水ホースの目づまりを起こします。この場合では排水ホースを取り外して内部を洗浄することでつまりを解消できます。洗浄して元の位置に戻す際には、ホースが折れ曲がったりしないように気を付けて、スムーズに排水が流れるようにしましょう。

テープで応急処置をしつつ修理を依頼する

ホース本体に亀裂や破損があり水漏れしている場合は、応急処置としてテープで補修する方法があります。とは言え、ビニールテープの強度や粘着力は決して高くないので、あくまでも一時的な対処方法に過ぎません。どんなにしっかりとテープを巻いても、水に濡れることですき間ができて、そこから再び水漏れが起こってしまいます。できるだけ早いタイミングで修理を依頼するようにしてください。

新しいホースに交換する

排水ホースの交換作業は、DIYでも可能ですが、排水ホースには規格があり、お使いの洗濯機と適合する交換用ホース選んで交換しなければなりません。メーカー純正の交換用ホースや、規格が一致する純正以外のホースなどは、通販サイトやホームセンターなどで購入できる場合があります。ご自分で交換する場合は、洗濯機と排水口のそれぞれの差込口の直径に適合するものを選んで購入してください。交換の際には、固定用のクリップをしっかりと取り付けて、ゆるみがないようにします。

4給水ホースから水漏れしているとき

給水側のホースからの水漏れもよくあるトラブルです。給水栓や蛇口からの給水は常に高い水圧がかかっているため、経年による劣化の影響を受けやすい部分であると言えます。大きなトラブルになる前に、早めに対策するのがおすすめです。

ゴミやさびを取り除く

まずは、給水ホースを洗濯機から外して、接続部分にゴミやさびがつまっていないかを確認してください。水の流れが悪くなり、想定以上の水圧がホースや接合部分に加わっている可能性が疑われますので、洗い流してゴミやさびを取り除いてください。給水栓・蛇口をしっかりと閉めて、ホース内部に溜まっている水をこぼさないように注意すれば、さほど難しい作業ではありません。

給水ホースのゴムパッキンを交換する

給水栓・蛇口と洗濯機の接続部分のパーツに、パッキンやOリングが使われていますが、ゴム素材でできているため、どうしても経年による劣化が避けられません。ゴムが硬くなったり変形してしまったりすることで水漏れが起こるため、交換が必要になります。特に給水栓・蛇口側のパッキンは劣化が早いため、定期的に交換するようにしましょう。ゴムパッキンはホームセンターや通販などで購入することができます。購入する際は適合するサイズ・形状の交換用パッキンを確認するようにしましょう。

給水ホース本体を交換する

給水ホース自体が古くなっていたり、亀裂など破損が生じたりしている場合は、ホースごと交換することになります。ホースにも規格があり、洗濯機と適合する製品を購入する必要があります。

5蛇口付近から水漏れしているとき

洗濯機本体ではなく、給水栓・蛇口から水漏れするパターンは、大きく分けて4つあります。どのケースでもドライバーやレンチなどの一般的な工具があれば対処できる場合があります。

ナットを締め直す

蛇口や給水栓のナットがゆるむことで水漏れが発生する場合があり、この場合はサイズが合うレンチを使って締め直し・締め増しをします。締め付けトルクには気を付けましょう。過度に力を加えると給水栓・蛇口とつながっている配管を破損してしまう危険があります。水漏れが止まる程度の力で閉めるようにしてください。

ゴムパッキンを交換する

給水栓や蛇口は、ハンドルをひねることで開閉する仕組みですが、内部のパッキンが劣化して水が止まらなくなることがあります。その際は、パッキンの交換が必要です。ご自分でゴムパッキンを交換する場合は、適合する交換用のパッキンの種類を確認し、ホームセンターや通販サイトなどで購入します。ゴムパッキンが購入できたら、しっかりと水道の元栓を閉めた上で交換作業を行います。無理に力を加え過ぎて、配管を傷つけないように注意してください。

適合するゴムパッキンが見つからなかったり、ゴムパッキン以外の部分の劣化が激しかったりなどの場合は、修理を依頼するほうが良いでしょう。

ニップルのねじを締め直す

「ニップル」とは、給水ホースと蛇口を接続するためのパーツです。4本のネジで前後・左右から蛇口を挟み込んだ後、ニップル自体を回し込んで強く固定します。この締め込みが甘く、接続部分から水漏れすることがあります。ゆるみがないか手で締め込んでみてください。

ニップルを交換する

ニップルと蛇口が接する部分にはゴム製のパーツが使われているため、経年により硬くなったり、変形してしまったりすると、水漏れが起こります。古くなったニップルを修理して再利用するのは難しいため、新しい交換用ニップルに取り換えなければなりません。ニップルもホームセンターなどで販売されている場合があるため、ご自分で交換することは可能です。

6蛇口と壁の間から水漏れしているとき

蛇口と壁の間からジワジワと水が溢れている場合は、壁の中の配管で問題が起こっているパターンです。築年数が経っている建物の場合、配管自体の交換や引き直しが必要なため、修理の依頼が必要です。応急処置として耐水性の高いテープで塞ぐことができますが、根本的な原因の解決にはなりません。水漏れの被害が拡大する前に、早めに修理を依頼してください。

洗濯機の水漏れを防ぐための4つのポイント

洗濯機から水漏れしないために、普段から洗濯機の使い方に注意をしておきましょう。水漏れを防ぐための主なポイントを4つ紹介します。

1洗濯物を入れ過ぎない

洗濯機は容量の上限が決まっているため、それ以上の衣類を詰め込んでしまうと、過度な負担がかかってしまいます。洗濯や脱水時の振動が大きくなり、各部品の破損につながるため注意が必要です。また大量に洗濯すると汚れを落とす性能も低下するため、容量上限の70~80%にとどめておくのが無難です。

2こまめに掃除する

洗剤の残りかすや衣類から出たゴミ・繊維クズなどがフィルターの目づまりを起こして、水漏れの原因になります。ゴミ取りフィルターであれば月1回、排水ホースは2カ月に1回のペースで洗浄するのがおすすめです。

3定期的に排水口のつまりをチェックする

洗濯機周りからの水漏れで、最も頻度が高いのが排水口のつまりが原因のケースです。給水側などと比べて、排水側は洗剤の残りかすや繊維くずなどが含まれているため、つまりやすくなっています。洗濯機の排水箇所や排水ホース、洗濯パンの排水口などがゴミや汚れ、水アカ、洗剤カスで目づまりしていないかを定期的にチェックしてみてください。

ご自分で対処できない場合は修理を依頼する

修理を依頼する場合のポイント

洗濯機や洗濯機周辺からの水漏れは、原因の特定が難しいため、ご自分で対処ができないと感じる場合は修理を依頼してください。洗濯機まわりの水漏れに対応しているかどうか、おおよその修理費用などを確認してから修理業者を選ぶのがよいでしょう。
また、重量物である洗濯機の移動が必要な場合も、自分で直すことはあきらめた方が無難です。水漏れを起こしている箇所がよく見えない状態で無理に作業をすると、余計な修理が必要になる可能性も十分にあります。このような場合は修理を依頼しましょう。

修理を依頼する場合の作業時間の目安

各種パッキン交換や給水ホース交換、排水管のつまり除去であれば、修理対応時間は60分程度です。ただし、症状の程度や作業内容、洗濯機の設置状況によって異なる場合があります。また、洗濯機の移動に手間がかかる、作業をやりにくい状況・条件の場合は通常よりも長い時間が必要です。

修理を依頼する場合の料金の目安

修理を依頼した際、気になるのが費用です。一般的な修理費用の総額は「出張費」+「作業料金」+「部品代」で構成されます。

以下、東京ガスの修理費用を紹介します。

  • 各種パッキン交換や給水ホース交換/9,900円(税込)+部品代
  • 洗濯排水トラップ交換/9,900円(税込)+部品代
  • 排水管のつまり除去/9,900円(税込)
  • 洗濯機移動を伴うつまりの除去/18,700円(税込)
  • 注)
    2023年7月7日時点の情報です。

ただし、洗濯機本体に故障がある場合は、メーカーが指定する業者でなければ部品の調達などができない場合があります。その際には、水漏れの原因を調査するまでにとどまるため、「出張費」+「診断料金」が請求されるのが一般的です。
東京ガスで洗濯機の水漏れの原因を調査する場合は、出張診断料4,400円にて対応いたします。

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まとめ

洗濯機本体や洗濯機周りからの水漏れには、さまざまな原因がありそれぞれに対処方法が異なります。ご自分で水漏れを解消できることもありますが、部品の用意ができなかったり、水漏れの原因を特定できなかったりする場合も多いため、ご自分での作業や対応に自信がない場合は修理を依頼しましょう。
東京ガスでは洗濯機周りのトラブルに関する修理に対応していて、最短で当日対応も可能です。お困りの際はぜひお問い合わせください。

paccho

パッチョ/水パッチョ

監修者: 東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

突然やってくる水まわりやガス機器のトラブルへの心配を少しでも和らげていただけるように、いざという時の対応方法や修理を依頼する時のポイントなどの情報を発信していきます。

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監修者:
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