水道管が破裂したときの応急処置と修理依頼の方法を解説

公開日:2023.8.31 更新日:2024.2.22

水道管が破裂したときの応急処置と修理依頼の方法を解説

水道管の破裂は前触れもなく突然起こります。水が勢いよく溢れ出してしまうと焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いて止水栓を止めるなどの初期対応をする必要があります。

本記事では水道管が破裂する原因や、破裂した際の初期対応方法、破裂を修理する流れなどを紹介しますので参考にしてください。

目次

水道管が破裂する原因

なぜ急に水道管が破裂してしまったのか疑問に思うかもしれませんが、主な原因は凍結や、経年劣化、地震などが挙げられます。ここではそれぞれの原因について説明します。

凍結

寒冷地にお住いの場合や急激な気温の低下(寒波)が生じた場合に、屋外の配管で起こるのが凍結による破裂です。水は凍結すると体積が増すため、水道管が内部から圧迫されてしまい、破裂することがあります。基本的に水道管に保温チューブや断熱材を巻くなどの対策をすることで凍結による破裂を防ぎますが、配管の場所や天候によっては想定以上の気温の低下が発生し凍結してしまうことがあります。

日中でも日陰になりやすい場所や風が当たりやすい所にある配管は注意が必要です。およそマイナス4度を下回ると水道管破裂が起こりやすくなるといわれています。凍結を防ぐには、水道管の水を少しずつ流し続けるとよいでしょう。

経年劣化

凍結以外にも水道管が破裂して水が溢れ出てしまうことはあります。特に多い理由が、経年劣化による原因です。一般的に水道管の寿命は10~15年と言われています。水道管には常に水圧がかかり続けているため、時間の経過と共に少しずつ劣化が進み、最終的に亀裂やサビにより破裂を起こしてしまいます。

水道管の強度は太さや素材で異なり、水道の使い方や環境によっても耐用年数は変わってくるため、あくまでも寿命が10~15年というのは目安です。外部環境によっては10年を満たなくても破裂などの不具合が起こる可能性はあります。

地震

地震によって強い衝撃が水道管に加わり、亀裂や変形などから破裂を引き起こす場合があります。亀裂や変形が生じていると小さな揺れや振動でも水道管に大きなダメージが加わるため、地震の後は水道管に亀裂や変形などが起こっていないか確認しましょう。壁の中や地中に埋設された水道管は目視で確認ができないため、水道を使っていない状態で水道メーターが動いていないかをチェックして水漏れが生じていないか確認してみてください。

水道管が破裂した時の症状や被害

水道管は、必ずしも目に見える場所にあると限りません。壁の中や地中に埋設された部分が大半のため、間接的な方法で破裂を予想しなければなりません。屋内と屋外では見極めるポイントが異なるため、それぞれの症状について解説します。

屋内の場合

屋内に設置されている水道管が破裂して水漏れが発生している場合は、さまざまな症状を見て判断することができます。

  • 壁にできたシミやカビ
  • 壁紙やクロスの剥がれ
  • 天井からの水漏れ
  • 常に床が湿っている
  • 床から水がしみ出してくる など

上記のような症状があれば、高い確率で水道管の破裂が疑われるので、できるだけ早急に点検を依頼ください。水漏れの被害を拡大させないためはもちろんですが、屋内の場合は電気系統への影響も考えられるためです。電気配線が濡れてしまうと重大な事故につながる懸念があるため、早めに解決するようにしましょう。

屋外の場合

屋外の水道管の破裂は、屋内とは異なり水漏れに気づきにくいトラブルです。地面に埋設された水道管から水が漏れていても、なかなか気づくことはできません。以下に挙げるポイントに1つでも当てはまるようであれば、屋外での水道管の破裂を疑ってみてください。

  • 蛇口からの水の出方が悪くなった
  • 水圧が下がっている
  • 家の敷地内に水たまりが常にできている
  • 地面から水が湧きだしている場所がある
  • 水道を使っていないのに水道メーターが動き続けている
  • 水道局から漏水の疑いがあると指摘された など

上記の中でも確実な方法が、水道を使っていない状態で水道メーターが動いているかを確認する方法です。疑わしい場合は、ぜひ確認してみてください。

水道管が破裂したときの応急処置

水道管が破裂したときの応急処置

水道管が破裂した時は、落ち着いて対処することが大切です。破裂に気づかずに、すでに相当な量の水が溢れていたとしても、まずは止水栓を止める応急処置を行いましょう。止水栓を閉めてしまえば、水漏れの被害は止まります。ここでは応急処置の方法として、止水栓を止めることと、破裂した部分を補修することを説明します。

水道の元栓を閉める

まずは水道の元栓を閉めて、溢れる水を止めてください。元栓は主にハンドルタイプや、コック型になっているため、工具がなくても手で閉めることができます。元栓の位置は、お住いの住宅によって異なりますが、戸建て住宅の場合は敷地内の道路に面した場所にあるのが一般的です。マンションなどの集合住宅の場合は、廊下の玄関わきのメーターボックス内にあることが多いので、確認してみてください。

破裂した部分を補修する

止水栓を閉めれば家の中のすべての水道に水が流れなくなるため、破裂した箇所を塞いで応急処置を取りましょう。ホームセンターなどで購入できる水漏れ専用の補修テープでの補修がおすすめです。さほど大きな亀裂でなければ、補修テープをぐるぐると巻くことで一時的に水漏れを止めることができ、水道も使えるようになります。破裂した箇所からの異物の侵入も防げるため、修理を行うまでの応急処置として対処しておくのがよいでしょう。補修テープをすぐに調達できない場合は、タオルやいらなくなった衣服を巻き付けて代用することも可能です。布を頑丈なテープなどで巻き付けて固定すれば、完璧には防げませんが一定の効果があります。
これらはあくまでも一時的な応急処置のため、速やかに専門業者に修理を依頼しましょう。

水道管の破裂に対処する際の注意点

水道管が破裂した場合、配管の交換などはDIYではできません。水道工事の指定工事店に認定された事業者の有資格者でなければ作業をしていけない法律があるためです。

水道管は専門業者しか対処できない

蛇口本体やシャワーヘッドなどの交換には資格は必要ありませんが、水道管工事に関しては資格を持つ技術者による作業が法律で定められています。具体的には、水道管の部分的な交換、および給水管の引き直し作業などです。

修理する内容にもよりますが、「給水装置工事主任技術者」「水道技術管理者」といった専門資格がある上で、屋内であっても水道局による指定の工事店でなければ作業はできません。水道管の工事はお住いの住宅だけでなく、周辺の建物にも影響を与えるため法律に沿った対応が必要です。

住まいや破裂箇所によって相談先が異なる

修理の依頼先は、お住いの物件の条件や破裂した水道管の箇所によって異なります。以下のポイントを確認の上、適切な対応を取りましょう。

戸建て住宅なら水道の専門業者

お住いの物件が戸建て住宅で持家であれば修理の依頼が可能です。依頼先は、水道局に問い合わせて水道局指定の工事店から選ぶ方法や、Webで専門業者を探したりする方法などがあります。問い合わせをする際は、どういった症状が起きているのか、緊急を要する状態かなどを伝えましょう。

分譲マンションでの専有部分の破裂は水道の専門業者

所有権が家主にある分譲マンションにお住いの場合は、水道管の破裂箇所によって自己判断で修理を依頼するのか、管理会社に依頼するのかが異なります。分譲マンションの中でも専有部分にある水道管で破裂がある場合は自己責任での対応となるため、水道局指定の工事店にご自分で依頼をします。専有部分か共有部分か判断ができない場合は、管理会社に問い合わせをしましょう。

分譲マンションの共用部分、賃貸物件での破裂は管理会社

分譲マンションの共有部分にある水道管が破裂している場合は、管理組合や管理会社に修理を依頼しなければなりません。その際の修理費用は管理会社の負担となります。また賃貸物件にお住いの場合も同様に、管理会社や物件オーナーに連絡をしてから修理を行う必要があります。対応方法は物件によって異なりますが、賃貸の場合は費用も管理会社や物件オーナーになることがほとんどです。

水道管が破裂したら修理を依頼する

修理を依頼する場合のポイント

破裂した部分の補修を行えば一時的には水道も使えるようになりますが、できるだけ早く修理を依頼する必要があります。水道工事を行えるのは水道局指定の工事店で、非指定工事店では水道工事は行えません。指定工事店の中には24時間体制でコールセンターを開設していることもあるため、夜や早朝に水漏れが発生してしまった場合は、そういった指定工事店を探してみましょう。

修理方法としては、主に破裂箇所のみを修理・交換する方法と、水道管全体の交換や引き直し作業の2つがあります。破裂箇所のみの修正は水道管の引き直しよりも工期が短く、費用も安いので比較的負担になりにくいです。新しい物件の場合は、破裂箇所のみの修理になる傾向があるようです。

一方で、水道管の耐用年数が近づいていたり、超えていたりする場合は水道管全体を交換したり、引き直し作業を行う方がよい場合があります。経年劣化は水漏れが発生している一部分だけではなく、水道管全体が原因の可能性が高いためです。別の箇所でも水漏れトラブルが起こらないように大規模な工事が必要になります。水道管は壁の中や地面の中にも通っているため、壁や床の撤去作業、コンクリートの撤去作業などが伴います。

工事期間や費用は水道管の交換・引き直しの規模により変わってきますが、破損個所のみを修理するよりも期間は長く、費用も高くなりがちです。
どういった方法による修理を行うのかは、専門業者から見積もりをもらって検討するのがよいでしょう。寒冷地にお住いの場合は、冬季の凍結を考慮して引き直し工事を避けた方がよい場合もあるため、しっかりと相談して決めてください。

修理を依頼する場合の作業時間の目安

修理にかかる作業時間は、破裂した箇所や破損状況によってさまざまです。水道管が露出している箇所であれば簡単な交換作業で済みますが、壁の中や地中にある配管の場合は、壁や床の撤去、さらにはコンクリートの撤去作業が伴う上、工事が終われば元の状態に戻す必要があるためです。

例えば、各種パッキン交換、給水管の交換(フレキシブル管)、トイレタンク内部の部品交換修理などであれば、基本的に60分程度が作業時間の目安です。
ただし、工事内容によっては当日中に作業が完了しない可能性もあります。修理の際はお時間に余裕を持ってのご依頼をおすすめします。

修理を依頼する場合の料金の目安

指定の工事店などに修理を依頼した場合の費用も、破裂した箇所や破損状況によって大きく異なります。

東京ガスの修理費用は以下の通りです。
家の大きさや配管の長さ、蛇口の数、給水が必要な設備(給湯器や温水器など)の数、付随する工事の内容によって費用が異なります。ご訪問の上で、修理費用をお見積もりさせていただきます。

  • 給水・給湯管基本工事 16,500円(税込)~+部品費
  • 給水・給湯管保温工事 9,900円(税込)~+部品費
  • 注)
    2023年7月7日時点の情報です。

水道管が破裂した場合に利用できる制度や補償

水道管の破裂など水回りのトラブルでは、損害費用を軽減する制度や保険が適用されるケースがあります。修理を相談してアドバイスをしてもらいましょう。

水道料金の減免制度

水道料金に関しては、減免制度が用意されています。この制度は水漏れによって発生してしまった水道料金に対し減免を受けられる制度です。壁の中や地中など目には見えない部分で水漏れが起こった際に適用される制度ですが、適用にはいくつかの条件を満たしている必要があるため、必ずしも利用できるとは限りません。適用できるかどうかは、お住いの地域の水道局に確認しましょう。

火災保険の補償

お住いの住宅にかけている火災保険による補償を受けられるケースもあります。補償としては「水濡れ補償」や「水道管凍結修理費用保険」などがあります。

・水濡れ補償
水道管の凍結による破損で、建物や家財が水に濡れた場合に適用される補償です。申請により補償が適用されますが、建物や家財に影響がない場合は適用外となるので注意してください。また、水道管の修理費用を補填するものではない点も理解しておきましょう。

・水道管凍結修理費用保険
水道管凍結修理費用保険は、水道管が破裂した際の修理費用を補償する保険です。寒冷地にお住いの方は必須の保険内容であると言えるでしょう。ご契約の火災保険の中に、水道凍結修理費用保険が組み込まれているかを確認ください。

東京ガスに修理を依頼する

まとめ

水道管の破裂は突然のトラブルで焦ってしまいがちですが、落ち着いて対処すれば被害を抑えることができます。万が一のトラブルに備えて、事前に止水栓の位置を確認しておくのがよいでしょう。また、分譲マンションや賃貸物件などの集合住宅の場合は、管理会社や指定の専門業者の連絡先がすぐにわかるように把握しておくことも大切です。

水道管の水漏れにおいてご自分で対処できることは、応急処置の範囲にとどまります。水漏れが発生したらなるべく早く修理を依頼するようにしましょう。

paccho

パッチョ/水パッチョ

監修者: 東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

突然やってくる水まわりやガス機器のトラブルへの心配を少しでも和らげていただけるように、いざという時の対応方法や修理を依頼する時のポイントなどの情報を発信していきます。

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