給湯器のリモコンが点滅?エラーコード【111,112,113,140】の意味や原因別の対処方法を解説

公開日:2023.10.12 更新日:2024.4.11

給湯器本体で何かしらの異常や不具合を検知した際、エラーコードの表示や点滅でして知らせてくれます。軽微なエラーや不具合であればすぐに復帰しますが、中には使用をすぐに中止して点検や修理を依頼しなければいけないケースもあるため、注意が必要です。
本記事では、給湯器のエラーコードや燃焼ランプの点滅が起こった場合に、考えられる原因や対処方法を解説します。修理を依頼する場合のポイントやおおまかな費用感目安も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

給湯器のリモコンが点滅していたらエラーコードを確認

給湯器のリモコンに2~3ケタの数字や英字が点滅することがあります。これは故障表示(エラーコード)といって、給湯器の故障や不具合を示すサインです。不具合の内容はリモコンに表示されるエラーコードによって判断することができます。エラーコードの内容に沿った対応が必要となるため、取扱説明書もしくはメーカーの公式サイトでエラーコードが示す不具合の内容を確認してください。説明書などには、エラーコード毎の適切な対処方法も記載されているため、ご自分で不具合を改善できる可能性もあります。

リモコンに表示されるエラーコードの一例

エラーコードをいくつかご紹介します。メーカーを問わず統一されたエラーコードが使われていることもありますが、厳密には少しずつ意味が異なる場合もあるため、やはり取扱説明書にて確認するのが確実です。
取扱い説明書の記載通りに操作しても直らない場合は、給湯器本体やリモコンの故障が疑われるため、早めに修理を依頼しましょう。

エラーコード【111】【112】【113】

上記のエラーコードが表示されている場合は、給湯器の点火不良が疑われます。雨で給湯器内部が濡れてしまって起こる点火不良などが想定され、エラーコードの中でも比較的多く表示される傾向です。運転スイッチの入れ直しで改善されるケースが多いです。

エラーコード【140】

過熱防止装置の作動を示すエラーコードです。給湯器の内部や部品自体に不具合や故障が生じていることが多いため、メーカーや専門業者による対応が必要となります。回路や熱交換器、電気系統に故障が発生して正常な運転ができない状態のため、無理に使い続けると故障範囲が拡大する他、温度調整ができずに熱湯でヤケドをしてしまうなどの危険があります。

リモコンの表示が確認できない場合の対処方法

リモコンに点滅やエラーが表示されるのではなく、リモコンの液晶そのものがつかない場合は、給湯器の故障ではなくリコモン側に原因がある場合と給湯器の電装基板に問題がある場合が考えられます。リモコンは表示されていなくても、正常に給湯できているような場合は、下記の方法を試してみてください。

リモコンのリセット(電源の入れ直し)をする

リコモンの電源がオフの状態になっていたり節電モードになっていたりすると、リコモンの表示が消えている場合があります。その際は故障ではないため、過度な心配はいりません。

リコモンの電源がオフの場合は、電源をつけなおすだけで改善できます。節電モードも解除することで、再度表示されるでしょう。その他にも、何かしらの原因でリモコンの表示が消えている場合、給湯器の運転を停止させてから再度電源を入れ直すリセット操作をすることで不具合が改善されることもあるので、試してみてください。

給湯器の電源プラグを抜く

リモコンではなく給湯器側に原因がある場合は、電源プラグを差し直すことで症状不具合が改善される場合があります。地震や雷などが原因で安全装置が働き、一時的に給湯器が停止することがあるためです。地震などががあった後に不具合が起きた際は、この方法を試してみてください。

給湯器からガスの臭いがする場合

一方、給湯器からガスの臭いがしている時は要注意です。何かしらの理由でガス漏れしている可能性があるため、給湯器の使用をやめて、すぐにお住いの地域のガス会社に連絡しましょう。東京ガスエリアにお住いの場合は、東京ガスネットワークへご連絡ください。

給湯器の燃焼ランプが点滅している原因と対処法

給湯器によってはエラー番号表示をせずにランプ表示により不具合をおしらせするものもあります。
給湯器の燃焼を知らせる燃焼ランプが点滅している場合は、何かしらの原因で異常を検知したサインです。正常に燃焼している場合は、点滅ではなく点灯している状態になるため、点滅をしている場合は給湯器の使用を中止して以下に挙げる対応を取ってください。

燃焼系統の部品の経年劣化や異常

燃焼ランプが点滅表示される原因で多いのが、燃焼系統の部品の故障や経年劣化が原因の場合です。実際にバーナーの火が点いたり消えたりしている状態になるなど、明らかに通常とは違う運転になることがあります。安全のためにも、早期の修理依頼が必要になります。

排気口周辺の異常

給湯器には内部で発生したガスを排出するための排気口や煙突がありますが、燃焼ガスを排出できず、燃焼の状態が不安定になることがあります。排気口や煙突に異物がつまって排気できないことが主な原因です。台風や強風で落ち葉が蓄積した場合や、虫の死骸などの異物がつまった場合などにも同様の症状が起こります。また、塗装業者などが外壁周辺で養生作業をおこなって、給湯器がビニールなどで覆われてしまうと、排気ガスが滞留することとなり、異常着火する原因となります。燃焼ランプの点滅だけでなく、給湯器から大きな音が発生しているような場合は、排気周辺の異常の可能性があり注意が必要です。

ご自分で邪魔なものをすぐに除去できる場合は対応して、自力での対応が難しい場合は、ガス会社などに修理を依頼するようにしましょう。給湯器を使用してすぐは、排気口が高温になっていることがあるためご自分で作業する際は火傷に気を付けてください。

症状が改善しない場合は修理を依頼する

給湯器が故障した場合、修理で対応するのか新しいものに交換するのか、悩ましい問題です。比較的新しい給湯器をお使いの場合は保証期間内の可能性があるため、交換ではなく修理した方が費用面での負担が軽くなる可能性が高いでしょう。

一方、設置から10年以上が経過している場合は、給湯器の交換も視野に入れる必要があります。設置から10年以上の製品は、交換部品の保有期間が過ぎている可能性があり、故障箇所によっては修理ができないケースがあります。たとえ今回は給湯器を交換せず修理に留めたとしても、他の部分で故障が発生した際同様に部品不足が理由で、結果的に交換が必要になる場合も想定されます。

もし修理か交換の判断が難しい場合は、どちらも対応できるガス会社などに、まずは修理を依頼するのがおすすめです。

修理を依頼する場合のポイント

1. 賃貸住宅の場合は大家や管理会社へ事前に相談する

賃貸の住宅にお住いの際は、まずは管理会社や大家の方に、給湯器の故障を報告して、その後の対応方法を確認してください。物件によっては修理やメンテナンスを依頼している決まった業者があります。

また万が一給湯器を交換することになった場合、借主が自由に給湯器を選択できるわけではありません。集合住宅では基本的に各部屋が使用できるガス容量に制限があり、給湯器のスペックもある程度決めているケースが多いためです。

2. 複数の業者に見積もり依頼をする

修理を依頼する際は、複数の専門業者に見積もりを依頼してもよいでしょう。料金が安すぎたり、説明が不十分だったりする業者は注意が必要です。格安で修理するにはそれなりの理由があり、例えば資格を持っていないスタッフや、技術的に未熟なスタッフが対応する可能性があります。最初の見積もりにはなかった追加の費用を修理後に請求される懸念も考えられます。修理の見積もりの内訳が詳しく説明してあったり、疑問にも丁寧に応えてくれたりする業者が信頼できると考えられます。

3.資格制度があるなど信頼できる業者かを確認する

給湯器の修理にはさまざまな関連資格があり、作業内容によっては有資格者でなければ対応してはいけないものもあります。関連する法律や基準を守らずに工事をすると、不完全燃焼による一酸化炭素の発生など、健康にも悪影響を及ぼすおそれもあるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
東京ガスでは、社内資格制度を設けており、ガス機器修理に必要な知識・技能を有したスタッフが対応しますので安心してお任せいただけます。

修理を依頼する場合の作業時間の目安

給湯器の修理にかかる時間は、症状や作業内容によって異なります。
メーカーから交換用部品を取り寄せて対応する場合は、在庫の確認や調達までに1週間程度の時間が必要となるケースもありますが、部品在庫がある場合や汎用性の高いパッキン・配管等の交換で済む場合は、訪問当日に2~3時間程度で作業完了するケースが多いです。
東京ガスでは、給湯器をはじめとしたガス機器のトラブルに最短で当日ご訪問し対応いたします。お困りの際はぜひ検討ください。

修理を依頼する場合の料金の目安

ガス機器の修理費用は、出張費、故障診断料、技術料、部品代で構成されるのが一般的です。故障箇所によって作業内容や費用が異なるため、まずは故障箇所の診断・見積もりを依頼しましょう。
料金の目安としては、東京ガスにてふろ給湯器の部品交換修理をいただいたうち、25,000円以下で納まるケースは7割以上、25,000円を超えるケースは3割以下となっています。注)

  • 注)
    2022年度のガスふろ給湯器における部品交換時の修理費用(東京ガスグループ調べ)

東京ガスに修理を依頼する

給湯器の点滅を見つけたら対処法を試してみよう

給湯器のリモコンの点滅は、何かしらの故障や不具合のサインです。軽微なエラーであれば、ご自分でも対処できることがほとんどですが、中には修理や点検が必要になるケースもあるため、ご注意ください。安全に給湯器を利用するためにも、ぜひリコモンの表示内容について理解しておきましょう。ご自分で対処が難しい場合、症状が改善しない場合は、修理を依頼してください。 東京ガスでは、給湯器をはじめガス機器の修理サービスを提供しています。高い技術・接客スキルを持った修理スタッフが、最短で即日に対応します。Webや電話からの予約を24時間365日体制で受け付けていますので、給湯器の不具合でお困りの際はぜひご相談ください。

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パッチョ/水パッチョ

監修者: 東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

突然やってくる水まわりやガス機器のトラブルへの心配を少しでも和らげていただけるように、いざという時の対応方法や修理を依頼する時のポイントなどの情報を発信していきます。

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