この記事でわかること
- エアコンの除湿が効かない原因が分かる!
- 自分でできる対処法が分かる!
- 不具合を避けるための予防方法が分かる!
エアコンの除湿が効かない原因
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エアコンの除湿が効かない際の主な原因は、以下の5つです。
エアコンの除湿が効かない原因
- 設定温度が高すぎる
- 外気が入ってきている
- フィルターや内部が汚れている
- 室外機が汚れている・周りにものが置かれている
- 寿命がきている
原因を特定したうえで、それに応じた対処法を実施しましょう。
設定温度が高すぎる
除湿しているのに湿気が取れない場合、設定温度が室温より高いことが原因のひとつとして考えられます。とくに「除湿」ボタンのみのエアコンは、冷房の仕組みを使って湿気を外へ排出する方式が多く、室温と設定温度の差がないとうまく作動しません。
弱冷房除湿では空気をいったん冷やし、結露して生じた水分を外へ排出します。そのため、設定温度が高すぎると空気が十分に冷えず、除湿が進まない状態になります。
除湿運転時は、室温より2〜3℃低めに設定すると除湿効果を実感しやすくなるでしょう。
外気が入ってきている
窓やドアが開いていると外気が室内に流れ込み、湿度が下がりにくくなります。
エアコンには対応できる範囲が決まっており、ドアが開いたままだと、本来より広い空間を除湿しようとするため除湿効果を十分に得られません。
また、ドアや窓が閉まっていても、僅かな隙間が空いていると、外の空気が入り込み、湿度が下がりにくくなります。換気扇を長時間回していると、せっかく下がった湿度を外に逃がしてしまい、除湿効果が低下することもあります。
フィルターや内部が汚れている

フィルターやエアコン内部に汚れがたまると、空気を取り込みにくくなり、除湿の効率が低下する可能性があります。
エアコンのフィルターは、稼働中ずっと部屋の空気を吸引し続けるため、目に見えないホコリや汚れが付着しています。そのため、定期的な清掃が必要です。
内部にカビや汚れが蓄積すると、除湿能力の低下だけでなく、嫌なニオイの原因にもなります。特に湿度の高い時期は、フィルターの目詰まりやカビが発生しやすいため、こまめに状態をチェックしましょう。
エアコンのカビは放置NG!カビの原因と除去方法とは
室外機が汚れている・周りにものが置かれている

室外機は、エアコンで発生した熱を屋外へ排出する重要な役割を担っています。排気口が汚れでふさがれていたり、カバーや物で周囲を塞いでしまったりすると排熱がうまくいかず、除湿能力の低下につながります。
普段は意識しにくい部分ですが、室外機の状態が悪いとエアコン全体の性能に影響することもあるため、汚れの付着や、周りに物が置かれていないかを確認してみましょう。
エアコンの室外機がうるさい原因や対処法について解説
寿命がきている
エアコンの一般的な寿命は10年程度といわれています。長期間の使用によってコンプレッサーやセンサーなどの部品が劣化し、冷却や除湿の性能が低下していきます。
フィルター掃除や設定の見直しを行っても改善が見られない場合、経年劣化が原因である可能性が高いです。
また、10年以上前のエアコンは最新機種と比べ省エネ性能が低く、同じ使い方でも電気代が高くなる傾向があります。長く使用しているエアコンで不調が続く場合は、買い替えを検討しましょう。
出典:消費動向調査|令和7年3月実施調査結果|内閣府
エアコンの除湿が効かないとき自分でできる対処法

エアコンの除湿が効かないときは、以下の3つを見直すことで改善が期待できます。
自分でできる対処法
- 設定温度・運転モードを見直す
- フィルター掃除・内部クリーニングを行う
- 室外機の周辺環境をチェックする
設定温度・運転モードを見直す
「除湿にしたのに湿気が取れない」「涼しくならない」と感じる場合は、設定温度や運転モードを確認しましょう。
エアコンの除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」があり、機種によって仕組みや効果が異なります。弱冷房除湿の場合、室温に近い設定では動作が弱く、除湿効果を実感しにくいため、室温より2〜3℃低めに設定するのがおすすめです。室温との差があるほど、冷却作用による除湿効果が高まります。
フィルター掃除・内部クリーニングを行う
1ヶ月以上フィルター掃除をしていない場合、フィルターの目詰まりが原因で除湿がうまく働いていない可能性があります。
フィルターが汚れると空気の流れが悪くなり、湿気を取り除く力が大幅に低下します。2週間〜1ヶ月に1回を目安に、フィルターを外してホコリを取り除き、水洗いして清潔に保ちましょう。
あわせて、市販の簡易的なクリーニング用品を使うことで、内部の汚れやカビの発生を抑えられることがあります。ただし、誤った使用は故障や水漏れの原因になるため、対応可否は必ず取扱説明書で確認してください。送風ファンの掃除手順は、以下の記事で詳しく解説しています。
エアコンのファンは自分で掃除できる!詳しい手順を解説
室外機の周辺環境をチェックする
エアコンの性能は、室外機の状態にも大きく左右されます。室外機が物で塞がれていたり、直射日光を浴び続けていたりすると、排熱がうまくいかず、除湿や冷房の効きが悪くなります。
室外機の周囲は最低でも前後左右30cm程度のスペースを確保し、風通しをよくしましょう。夏は特に室外機が高温になりやすいため、すだれや日よけカバーを活用して直射日光を避けると効果的です。
専門業者への相談が必要なケース
以下のケースに当てはまる場合は、自分での対処が難しく、専門業者への相談が必要です。
専門業者への相談が必要なケース
- 冷媒ガスが漏れている・不足しているケース
- 内部の部品が故障しているケース
- 経年劣化しているケース
これらに該当する場合は、早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。
冷媒ガスが漏れている・不足しているケース
冷媒ガスは、エアコンが冷却・除湿を行うために欠かせない要素です。ガスが漏れていたり不足していると、冷房能力だけでなく除湿能力も大幅に低下します。
通常の使い方で冷媒ガスが大きく減ることはありませんが、配管の状態や経年劣化により配管接続部などから漏れるケースがあり、その結果として補充が必要になる可能性があります。
冷媒ガス不足は専門知識を持っていない方の目視では判断が難しく、修理には専門的な知識と機材が必要です。「風量が弱い」「冷えにくい」といった症状が続く場合は、早めに業者に点検を依頼しましょう。
内部の部品が故障しているケース
エアコン内部には温度や湿度を感知するセンサーや制御基盤など多くの精密部品が搭載されています。これらが故障すると、除湿運転が正常に作動せず、設定どおりに機能しなくなることがあります。
「ガタガタ」「キュルキュル」などの異音が発生すれば故障を判断しやすいものの、風量が安定しない・除湿されないといった症状だけでは原因を特定できません。モーターやファンの不具合が影響している可能性もあります。
内部部品のトラブルは自分で診断するのが難しいため、専門業者への点検依頼を推奨します。
経年劣化しているケース
エアコンの寿命は一般的に10年ほどで、長く使用しているとコンプレッサーの劣化や内部部品が劣化し、除湿能力が徐々に低下します。
フィルター掃除や設定の見直しを行っても改善しない場合は、経年劣化が原因となっている可能性が高いです。また、10年以上使用している機種は最新モデルに比べて省エネ性能が低く、同じ運転でも電気代が高くなりやすい特徴があります。
故障や不調が続く場合は、修理より買い替えを検討した方が、結果的に出費を抑えられるケースも多いです。
修理か買い替えかで迷ったら
修理か買い替えか迷ったときは、使用年数や修理費用を踏まえて総合的に判断しましょう。
センサー交換や冷媒ガス補充などの軽微な修理であれば、数千円〜数万円で済む可能性があります。一方、基盤やコンプレッサーなど主要部品の交換が必要になると修理費用が高額になる場合があります。
また、古いエアコンは修理しても別の箇所がすぐに故障してしまうことが多く、繰り返しの修理で費用がかさむケースも少なくありません。
最新のエアコンは省エネ性能が高く、電気代の節約にもつながります。冷却・除湿効率も向上しているため、短時間で快適な室温に整えられるでしょう。
長く使用している場合は、買い替えを検討することで、長期的なコストを抑えられるかもしれません。エアコンの買い替えをご希望の方は、ぜひ東京ガスの機器交換をご検討ください。専門スタッフがお見積もりから工事までの流れ、商品説明まで丁寧に対応いたしますので、安心してご利用いただけます。
エアコンの不具合を予防するメンテナンス方法
エアコンを長く快適に使うためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。ここでは、エアコンの不具合を防ぐためのメンテナンス方法を4つ紹介します。
エアコンの不具合を予防するメンテナンス方法
- フィルター掃除を定期的に行う
- シーズン前に試運転する
- 室外機まわりの環境を整える
- 定期的にプロのエアコンクリーニングを依頼する
フィルター掃除を定期的に行う
フィルターにホコリが詰まると空気の流れが悪くなり、除湿効率の低下やカビの繁殖につながります。また、清潔な状態に比べて電力を多く消費し、電気代が増える原因にもなります。
2週間〜1ヶ月に1回を目安に、フィルターを取り外してホコリを掃除機で吸い取り、水洗いをして清潔に保ちましょう。梅雨や夏など使用頻度が高い時期は、特にこまめに点検することをおすすめします。
シーズン前に試運転する
夏の本格稼働前に冷房や除湿を試し、風量・冷え方・異音の有無を確認しておくと、不具合を早期に発見できます。早めに異常に気付けば、繁忙期を避けて修理や点検を依頼でき、スムーズに対応してもらえます。
一般的に、暑さが厳しくなる6月以降は問い合わせが急増するため、4月〜5月の間に一度試運転をしておきましょう。
室外機まわりの環境を整える
室外機が直射日光に当たり続けていたり、物で囲まれていたりすると、排熱効率がうまくいかず、除湿や冷房の効きが悪くなります。直射日光を防ぐには、日よけカバーの活用が効果的です。
室外機のまわりは、30~50cm程度のスペースを確保し、空気が通りやすい環境を整えましょう。また、室外機のまわりに背の高い雑草が生い茂ると、物でふさがれているのと同じ現象が起きます。草が伸びている場合は除草し、風通しの良い環境を作りましょう。
定期的にプロのエアコンクリーニングを依頼する

家庭でできる掃除には限界があり、内部のカビや汚れを完全に取り除くことはできません。熱交換器や送風ファンに汚れがたまると、除湿効率の低下や嫌なニオイの原因になります。
1〜2年に1度は専門業者に依頼して内部まで徹底的にクリーニングを行うと、エアコンが長持ちするだけでなく、電気代の節約にもつながります。
プロのエアコンクリーニングの相場は、通常の洗浄のみで7,000〜15,000円程度です。お掃除機能付きや天井埋め込み型は料金が高くなる傾向があります。プロのエアコンクリーニングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
プロによるエアコンクリーニング内容を大公開! 蓄積された内部のカビや油汚れがピカピカキレイに
エアコンのメンテナンスは東京ガスのハウスクリーニングがおすすめ
東京ガスでは、エアコン内部のカビやホコリ、花粉などを徹底洗浄するハウスクリーニングサービスを提供しています。分解洗浄により、フィルターや送風ファン、アルミフィンまで専用機材で高圧洗浄し、イヤなニオイや「効きが悪い」と感じる症状の改善が期待できます。
壁掛エアコン(お掃除機能なし)は13,200円(税込)〜利用可能です。複数台まとめてご注文いただくと2台目以降がお得になるプランもご用意しております。
クリーニング業者選びで迷っている方は、ぜひ東京ガスのサービスをご検討ください。
エアコンの除湿が効かないときは原因に適した対処法を実施しよう
エアコンの除湿が効かない原因は、設定やフィルターの汚れなど軽微なものから、冷媒ガス不足や経年劣化など専門対応が必要なものまでさまざまです。まずは設定の見直しやフィルター掃除など、自分でできる範囲から試してみましょう。
ただし、内部のカビや部品の劣化などは、自分では対処が難しい場合があります。また、年数が経過したエアコンは、一般的に性能が低下しやすい傾向があります。
東京ガスでは、プロによるクリーニングのほか、修理や交換の相談にも対応しています。「掃除しても改善しない」「使用年数が10年以上」といった場合は、お気軽にご相談ください。








