この記事でわかること
- シロッコファンとプロペラファンの違いがわかる!
- シロッコファンのメリット・デメリットがわかる!
- レンジフードの選び方やおすすめの機種がわかる!
シロッコファンとは|レンジフードのダクト排気型換気方式
シロッコファンとは、羽が筒状に並んだ「多翼ファン」と呼ばれる換気扇の一種です。コンロの上に設置され換気扇を隠すように覆われたレンジフードで使用され、近年の住宅で主流となりつつある換気方式です。
ダクトを通じて排気するため、どのようなタイプのキッチンでも使用できます。また、キッチンだけでなく、浴室やトイレなどさまざまな場所で採用可能です。

2025年09月03日
レンジフードとは?役割やサイズなど各種類・掃除方法や交換サインを解説
レンジフードとは、コンロの上部に設置された換気設備です。調理過程で発生する煙やニオイを排出する役割を持ちます。この記事では、レンジフードの概要を解説したうえで、種類や選ぶ際のポイント、掃除方法、交換のタイミングなどについても紹介していきます。
シロッコファンとプロペラファンの違い
シロッコファンとプロペラファンは、いずれもレンジフードの換気方式として使われる代表的なファン形状です。換気という目的は同じですが、構造や排気方法、設置できる住宅環境が異なります。
ここでは両者の違いを、「羽根の形状と枚数」「排気方法」「設置できる住宅環境」の3つの観点から解説します。
シロッコファン | プロペラファン | |
|---|---|---|
羽の形状と枚数 | ・筒状に多数の羽根が並ぶ「多翼ファン」 ・遠心力で空気を回転させて排気する構造 | ・扇風機のような数枚の羽根 ・空気を直接押し出す構造 |
排気方法 | ダクトを通して屋外へ排気する「ダクト排気型」 | ダクトを使わず、屋外へ直接排気する「直接排気式」 |
設置できる住宅環境 | ダクト配管があれば戸建て・集合住宅どちらにも対応しやすい | 屋外の壁に面している必要があり、集合住宅では設置しにくい場合が多い |
羽根の形状と枚数
シロッコファンは、筒状に多数の羽根が並ぶ「多翼ファン」です。遠心力によって空気を回転させ、ダクトへ送り出す構造で、基本的にフード内に収まっているため外からは見えません。
一方、プロペラファンは、中心のモーターに扇風機のような羽根が4〜6枚付いています。回転によって空気を直接押し出す仕組みが特長です。
排気方法
シロッコファンは「ダクト排気型」です。ダクトを通して屋外へ排気するため、外壁に面していない場所にも設置できます。
プロペラファンは「直接排気式」です。ダクトを使わず、屋外へ直接排気します。そのため、外壁に開口部を設ける必要があります。
設置できる住宅環境
シロッコファンは、ダクト配管があれば戸建て・集合住宅のどちらにも対応しやすく、壁に面していない場所やアイランドキッチンにも設置可能です。キッチンの他にも、浴室暖房乾燥機などに採用されています。また、外気の影響を受けにくいため、高層階の設置にも適しています。
プロペラファンは屋外の壁に面している必要があるため、集合住宅では設置が難しいケースが少なくありません。
シロッコファンのメリット4つ
シロッコファンは、現在のレンジフードで主流となっている換気方式です。主なメリットは以下の4つです。
- 設置場所を選ばず使いやすい
- 外観を損ねにくい
- 静音性が高い
- 外の風に影響されにくい
設置場所を選ばず使いやすい
シロッコファンはダクト排気式なので、ダクト配管があれば戸建て・集合住宅のいずれにも設置可能です。特に高層マンションでは、直接外気に面するプロペラファンは適さない場合がありますが、シロッコファンであれば安心して設置できます。
キッチンの位置に左右されにくく、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンにも対応できます。設置場所の自由度が高い点が特長です。
外観を損ねにくい
シロッコファンはレンジフード内部に収まる構造のため、見た目がすっきりします。ブーツ型・スリム型・フラット型など、デザインの選択肢も豊富で、内装に合うものを設置可能です。
一方、プロペラファンは換気扇が露出する構造のため、外観に影響する場合があります。
静音性が高い
シロッコファンは、多数の羽根が空気を均等に動かす構造のため、運転音が比較的抑えられます。また、レンジフード内に収まっているため、運転音が聞こえにくいのも特長です。キッチンでの会話や調理時のストレス軽減にもつながるでしょう。
一方、プロペラファンは羽根の枚数が少なく、むき出しになっているため、やや騒音が気になる可能性があります。
外の風に影響されにくい
シロッコファンはダクトを通して排気するため外気の影響を受けにくいのが特長です。風速や風向きに関わらず、安定した排気が可能です。
特に、風の影響を受けやすい高層マンションの場合、プロペラファンは外気の影響で回りにくくなることがあります。シロッコファンであれば、そのような環境でも安心して設置できます。
シロッコファンのデメリット3つ
シロッコファンには、メリットだけでなく、次のようなデメリットもあります。設置を検討する際に確認しておきましょう。
- 本体価格が高め
- プロペラファンより吸引力が控えめ
- 掃除に手間がかかる
本体価格が高め
シロッコファンは構造が複雑なため、プロペラファンに比べて本体価格や交換費用が高くなる傾向があります。
一方、消費電力はシロッコファンの方が小さく、ランニングコストは安く抑えられます。レンジフードの寿命は一般的に10〜15年であるため、長く使うことを前提に費用対効果を考えることが大切です。
プロペラファンより吸引力が控えめ
シロッコファンは遠心力で空気を排気する構造のため、空気を直接押し出すプロペラファンと比べて、消費電力あたりの吸引力が小さい傾向にあります。
油煙が多い調理を頻繁に行う家庭や、より強い吸引力を求めている家庭は、排気方法の違いを理解したうえでレンジフードを選びましょう。
一方、プロペラファンは気密性が高い住宅や風圧の影響を受けやすい高層マンションでは、吸引力が低下する性質があります。そのような環境では、シロッコファンの方が安定した吸引力を期待できるでしょう。
掃除に手間がかかる
シロッコファンは筒状の羽根や内部構造が複雑なため、プロペラファンに比べて掃除にやや手間がかかります。シロッコファンの性能を保つためにも、フィルターや内部ファンの油汚れを定期的に落とす必要があります。
最近では、メンテナンス機能が充実したモデルも少なくありません。掃除の手間を少しでも減らしたい場合は、ファンの着脱が簡単なタイプや自動洗浄機能がついているレンジフードを検討しましょう。
レンジフードの性能を維持するには、定期的な掃除によって油汚れを落とさなければなりません。しかし、シロッコファンは筒状の羽や内部構造が複雑なため、プロペラファンに比べて掃除に手間がかかります。
近年はファンの着脱が可能なタイプや、自動洗浄機能を搭載したタイプなど、メンテナンス機能が充実したモデルも登場しています。掃除の負担を軽減したい場合は検討してみましょう。

2026年01月07日
レンジフードの掃除を自分でやる方法!部品の外し方や油汚れ除去の方法を画像付きで解説!
レンジフードの掃除は、定期的に、正しい方法で行いましょう。掃除を怠ったり、間違えた方法で行ったりすると、換気能力の低下や故障の原因になります。この記事では、 レンジフードの掃除が必要な理由を解説したうえで、掃除に必要なものや、掃除の手順などについて解説します。
レンジフードの選び方
レンジフードは見た目や設置環境、換気方式によって適したものが変わります。主な選び方として、以下の3つのポイントを見てみましょう。
- 外観
- キッチンレイアウト
- 換気方式
レンジフードの外観から選ぶ
キッチン全体のデザインと調和する形状や色を選ぶと、インテリアとの親和性が高まり満足度が上がります。レンジフードの主なデザインは、以下の3つです。
- ブーツ型
- フラット型
- スリム型
ブーツ型は現在主流のレンジフードで、他のタイプと比べて曲線的なデザインをしています。フラット型は、コンパクトなデザインで、低い天井でも圧迫感を与えません。スリム型は薄型でスタイリッシュなデザインが特長です。
なお、2026年2月現在、東京ガスの機器交換では、フラット型のお取り扱いはございません。スリム型からスリム型への交換はもちろん、ブーツ型をお使いの方にはスリム型への変更をおすすめしています。
ご希望の方には、ブーツ型のレンジフードをご案内できる場合もあるため、お気軽にお問い合わせください。
それぞれの特長を比較し、キッチンに合うタイプを選びましょう。
キッチンのレイアウトから選ぶ
レンジフードは、キッチンのレイアウトに合ったものを選びましょう。また、コンロの配置や調理動線を踏まえて、煙やニオイを効率よく集められる位置に設置することも大切です。
キッチンにおけるレイアウトの種類は、以下のとおりです。
- 壁付けキッチン(壁に沿って配置)
- ペニンシュラキッチン(左右どちらかが壁に接触)
- アイランドキッチン(どの面も壁に接触していない)
例えばアイランドキッチンでは、空間に馴染むデザイン性も意識すると使い勝手が高まります。壁に接するレイアウトのキッチンでは、レンジフードも壁に接するタイプのものを選択する場合が多い傾向です。
換気方式(シロッコ・プロペラ)から選ぶ
レンジフードの換気方式には主にシロッコファンとプロペラファンの二種類があり、ダクトの有無や配線の取り回しによって選べる方式が制限されることがあります。
基本的には既存がシロッコファンであれば、ダクト接続や性能の互換性が高く工事もスムーズなため、同じくシロッコファンに交換するのが原則です。
現在プロペラファンが設置されている場合でも、施工条件が整っていればシロッコファンへ交換することは可能であり、換気性能や静音性、油煙処理の面で優れることが多いため、シロッコファンへの交換をおすすめします。
レンジフードを選ぶ際の注意点
レンジフードは、デザインや性能だけでなく、設置条件や使い勝手も踏まえて選ぶことが大切です。サイズやお手入れのしやすさを事前に確認することで、設置後のトラブルや後悔を防ぎやすくなります。
サイズを確認する
レンジフードは、設置スペースに合ったサイズを選びましょう。横幅は主に以下の3種類です。
- 60cm
- 75cm
- 90cm
消防法により、ガスコンロやIHクッキングヒーターの幅より狭いレンジフードは設置できません。
また、吊り戸棚や換気ダクトと干渉しないかどうかも確認が必要です。事前にキッチンの寸法を測ったうえで選びましょう。
メンテナンスの利便性を考慮する
レンジフードは定期的な掃除が必要なため、お手入れのしやすさも重要です。主なチェックポイントは次のとおりです。
- フィルターの取り外し可否
- フィルターの有無
- 油が付きにくい塗装の有無
- 自動洗浄機能の有無
メンテナンス機能が充実した機種を選ぶことで、日々の負担軽減につながります。
【目的別】おすすめレンジフード4選
レンジフードは機能や特性が異なるため、用途や重視したいポイントに合ったものを選びましょう。ここでは、「シンプルさ」「省エネ」「お手入れのしやすさ」「デザイン性」の4つの観点から、それぞれのおすすめ機種を紹介します。
パロマYタイプ|シンプルで取り入れやすい
パロマYタイプは、コストパフォーマンスに優れたシンプルな構造が特長です。横幅は60cm・75cm・90cmの3種類があり、設置スペースに合わせて選べます。
ファンには撥油コーティングが施されており、油汚れが付きにくくなっています。ワンタッチで取り外しが可能で、オイル受けも備わっているため、取り外し時に油が落ちにくく、お手入れしやすい設計です。
パロマHタイプ|省エネ性能が高い
パロマHタイプは、電気代などのランニングコストが気になる方に適したモデルです。省エネ性能の高いDCモーターを採用しているのが特長です。
一定の風量で安定運転する機能を備え、排気ダクトの長さや天候の影響を受けにくい点も魅力です。必要以上に強い吸引にならない仕様で、使い勝手にも配慮されています。撥油コーティングやオイル受けも備えており、メンテナンス性にも優れています。
富士工業TAG|お手入れがしやすい
富士工業TAGは、自動洗浄機能を搭載し、10年間ファンの掃除が不要とされています。給湯トレイを装着し洗浄ボタンを押すだけで、お湯を噴射しながらファンや内部の自動洗浄が可能です。
通常の掃除も3つのパーツを取り外すだけで行え、着脱が簡単です。掃除の手間を減らしながら清潔さを保ちたい方に適しています。
富士工業OGR|デザイン性が高い
富士工業OGRは、自動洗浄シルバー・フロストホワイト・グレーメタリックなどのカラーバリエーションがあり、インテリアに合わせやすい点が特長です。操作部にはLED調光を採用し、すっきりとしたデザインと使い勝手を両立しています。
自動洗浄機能も搭載しており、メンテナンス性にも配慮された機種です。見た目と機能性の両方を重視する方に向いています。
注)2026年2月現在の情報です。
レンジフード交換なら東京ガスの機器交換におまかせ
レンジフードの交換を検討している場合は、専門業者に相談するのが安心です。
東京ガスの機器交換では、さまざまなメーカーやタイプのレンジフードを取り扱っています。また、交換に必要な費用の無料見積もりは、写真撮影のみでオンラインから申し込みが可能です。
交換を検討する際に、手間を減らしスムーズなやりとりを希望される方は、ぜひ東京ガスの機器交換サービスをご検討ください。
まとめ
シロッコファンは、設置場所を選びやすく、静音性やデザイン性に優れた換気方式です。一方で、掃除に手間がかかるといった面もありますが、自動洗浄機能などメンテナンス性を重視して選ぶことで負担を軽減できます。
キッチンのサイズやレイアウトを確認し、家庭に合ったレンジフードを選びましょう。選定に不安がある場合は、専門業者へ相談することも検討してください。






