電気代はどのくらい値上がりしている?
資源エネルギー庁によると、家庭向け電気料金の平均単価は、2024年度時点で2010年度比約53%上昇しています。
こうした値上がりを受け、経済産業省では、2026年7月〜9月使用分の3ヶ月間を対象に、電気・ガス代の使用量に応じた料金支援を実施しており、期間中は、電力(低圧)で3.5〜4.5円の補助が受けられます。
しかし、大手電力会社と契約する標準的な家庭(月260kWh使用)の場合、2026年10月分の電気料金は前月と比べて400円程度の値上がりが見込まれる点に注意が必要です。今後も電気代高騰の状況が続けば、さらに一般家庭への負担が増大する可能性があります。
電気代の仕組み
電気代は、下記の3項目で構成されています。
- 基本料金
- 電力量料金(使用量に応じた料金+燃料費調整額)
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
値上げの際には、上記項目の料金改定が行われます。節電をして使用電力量を減らしても、後述する要因によって基本料金や燃料費調整額が値上げされれば、家計の負担が増してしまうでしょう。
電気代が値上がりするおもな原因4つ
電気代が値上がりする背景には、さまざまな事柄があります。ここでは、4つの理由を解説します。
燃料価格や為替の変動
日本は一次エネルギー自給率が2024年度時点で16.3%にとどまり、発電に使う原油・LNG・石炭のほとんどを海外からの輸入に頼っている状況です。また、ロシアのウクライナ侵攻や円安の進行により、世界的な燃料価格が急騰したほか、輸入時のコストも膨らんでいます。
こうした燃料価格の高騰と円安の重なりにより、日本の化石エネルギー輸入金額は大きく増加し、電気料金の上昇につながっています。
燃料費調整額の変動
電気料金は、基本料金・電力量料金・再生可能エネルギー発電促進賦課金の合計で構成されます。このうち電力量料金に含まれる「燃料費調整額」は、原油・LNG・石炭など発電燃料の価格変動に応じて、毎月自動的に加算・差し引きされる仕組みです。
燃料費調整額は、あらかじめ定めた「基準燃料価格」と直近3〜5か月の実績燃料価格との差をもとに算定されるため、価格変動が電気料金に反映されるまでには数か月のタイムラグが生じます。
なお、大手電力会社の規制料金では、平均燃料価格が基準燃料価格の1.5倍を超える場合の上限が設けられています。自由料金では、上限の有無が異なるため契約内容の確認が必要です。
詳しくは以下の記事でも解説しています。

2026年08月26日
市場連動型プランとは?電気料金の仕組みやメリット・デメリット、電力会社を選ぶコツも解説
市場連動型プランとは、日本卸電力取引所(JEPX) の市場価格に応じて電力量料金の単価が変動する電気料金プランです。市場価格が安い時間帯を活用できれば電気料金を抑えられる可能性がありますが、価格が高騰すると料金負担が大きくなる場合もあります。 本記事では、市場連動型プランの仕組みや電気料金の計算方法、メリット・デメリットを解説します。 固定単価型プランとの違いや電力会社を選ぶコツも紹介するので、電気料金プランを見直す際の参考にしてください。
再生可能エネルギー発電促進賦課金の変動
再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)とは、太陽光・風力などの再生可能エネルギーを電力会社が買い取る「固定価格買取制度(FIT制度)」の費用を、電気の利用者全体で負担する仕組みです。
使用量に比例して金額が決まり、単価は毎年度、経済産業大臣によって全国一律に設定されます。再生可能エネルギーの導入が進むほど、賦課金の負担も変動する可能性があります。
政府による電気料金支援の変更
これまで、政府による電気料金の値引き支援は、開始・縮小・終了を繰り返してきました。直近では、2026年7月〜9月使用分を対象に実施されています。10月以降は終了が決定しています。
こうした支援の状況に応じて、実際の請求額(電気代)は上下し、終了時は支援前の水準に戻るため、値引きがあったときと比べて負担が増加します。
出典:2026年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました|経済産業省
自宅の電気代は高い?平均電気代と比較してみよう
電気代を節約する前に、まずは自宅の電気代が平均と比べて高いのかを確認しておきましょう。世帯人数や在宅時間、住まいの断熱性、使用している家電の種類によって電気代は変わります。そのため、平均額より高いからといって必ず無駄があるとは限りませんが、見直しのきっかけにはなります。
2025年度の電気代 | |
|---|---|
単身世帯の平均 | 7,337円/月 |
二人以上の世帯平均 | 13,218円/月 |
電気代の値上げへの節約方法6つ
電気代の値上げに対して、今日からすぐに始められる対策方法を解説します。
電気の使い方を見直す

エアコンは夏28℃・冬20℃を目安に設定温度を見直すと、消費電力を軽減しやすくなります。また、冷蔵庫・照明・テレビなど、使用頻度の高い家電の使い方を工夫することも節電につながるでしょう。家電の使い方の見直しは、すぐにでも始められる対策の一つです。
料金プランを見直す
一般的に電力会社のプランは複数あり、家族構成やライフスタイルにマッチするタイプを選ぶと電気代の削減につながります。例えば、夜間の電気使用が多い家庭は夜間割引のあるプラン、日中の在宅時間が長い家庭は時間帯を問わない定額制プランなど、使用実態に合わせた見直しが大切です。
電力会社を比較する
電力自由化により、現在は複数の電力会社から自由に選択できます。契約中の電力会社以外のプランも比較し、より条件の良い会社への切り替えを検討するのも一つの方法です。
切り替えの際は、料金だけでなく、解約金の有無やセット割引なども含めて比較するとよいでしょう。
省エネ家電の導入を検討する
長期間使っている家電があれば、省エネラベルの付いた家電への買い替えを検討してみましょう。
省エネラベルとは、省エネ法に基づき、一定の省エネ基準を満たした製品に表示されるものです。古いモデルよりも消費電力が少なく済む場合があるため、セールや補助金なども活用しながら買い替えを検討してみましょう。
補助金を申請する
省エネ設備・家電へ買い替える場合、補助金の利用も検討しましょう。例えば、国土交通省・経済産業省・環境省による「住宅省エネ2025キャンペーン」では、下記改修時に補助金を申請できます。
- ガラス、外窓、内窓
- ドア
- 断熱改修
- 太陽熱利用システム
- 省エネ給湯器設置 など
ほかにも、お住まいの自治体で補助金・奨励金が出されている場合もあります。自治体や政府の案内を確認してみましょう。
発電設備の導入を検討する
今後、長期的な目線で値上げ対策をしたい方や、防災にも役立つ対策をしたいと考えている方は、太陽光パネルや蓄電池などの、発電設備の導入も検討してみましょう。
自家発電ができれば、電気代が値上げされても、買電量を減らせるため影響を軽減できます。また余った電気は売電できるほか、災害時に停電しても電気を確保できるなど、さまざまなメリットがあります。
ただし、導入にはまとまったコストがかかるため、補助金の利用も踏まえて検討してみましょう。
季節別の節電対策
一年を通して快適に過ごしつつ電気代を抑えるには、その季節ならではのポイントを押さえた対策が欠かせません。夏と冬、それぞれの季節に合った上手な節電アプローチをチェックしましょう。
夏の節電対策
夏は冷房の使用時間が長くなり、電気代が上がりやすい時期です。エアコンの設定温度を下げすぎず、扇風機やサーキュレーターを併用して冷気を循環させましょう。日中はカーテンやすだれで直射日光を遮ると、室温の上昇を抑えられます。室内に熱がこもりにくくなれば、エアコンの負担が軽くなり、電気代減につながります。
夏は冷蔵庫に負担がかかりやすい季節です。食品の出し入れはまとめて素早く行い、扉の開閉回数を減らしましょう。冷蔵庫は食品を詰め込みすぎないようにすると、庫内の温度上昇を抑えられます。逆に、冷凍庫は隙間ができないように詰めると、冷凍効率が良くなります。
冬の節電対策
冬は暖房の使用により電気代が上がりやすくなります。暖房効率を高めるには、窓から逃げる熱を抑えることが大切です。厚手のカーテンや断熱シートを使い、室内の暖かい空気を逃がさないようにしましょう。暖房だけに頼らず、服装やひざ掛けなどで体感温度を調整し、無理なく設定温度を抑える工夫も必要です。
冬は日照時間が短く、照明を使う時間も長くなりやすいです。使っていない部屋の照明を消す、長時間使う場所はLED照明へ切り替えるといった対策が有効です。
温水洗浄便座は暖房便座や温水機能を使うため、設定温度を見直し、タイマー節電機能を活用しましょう。
やってはいけない節電方法
電気代を抑えようと頑張るあまり、健康を害したり生活の質を大きく落としてしまっては本末転倒です。ついやってしまいがちな、間違った節電方法をチェックしましょう。
エアコンを我慢する
電気代を節約したいからといって、暑さや寒さを無理に我慢するのはNGです。特に夏場は熱中症のリスクがあるため、必要なときは冷房をつけましょう。使わないことよりも、効率よく使うことが大事です。フィルターを掃除する、サーキュレーターを併用する、カーテンで日差しを遮るなどの工夫をしましょう。
家電の電源を頻繁にON/OFFする
電気代を気にして家電の電源を頻繁に切ると、逆に電気代が上がる場合があります。特にエアコンは、室温を設定温度に近づけるときに多くの電力を使うため、短時間でON/OFFを繰り返すとかえって電気の使用量が増えることがあります。
テレビやパソコンなども、数分席を外すたびに電源を切るより、スリープ機能や省電力設定を活用したほうが、使い勝手と節電を両立しやすいです。家電ごとの特性に合わせて、電源を切る場面と運転を続ける場面を使い分けましょう。
生活に支障が出る節電を続ける
節約にこだわるあまり生活に支障が出るのは問題があります。使うたびにコンセントを抜く、暗い部屋で過ごすなど、手間や負担の大きい方法を続けるとストレスになります。節電は、一時的に頑張るよりも無理なく続けられるかが大事です。照明をLEDに交換する、エアコンのフィルターを定期的に掃除する、冷蔵庫の開閉回数を減らす、電源タップを活用するなど、生活に取り入れやすい節電をしましょう。
電気代の節約を無理なく続けるコツ
毎月の電気代を効果的に減らすには、無理のない範囲で続けられるアプローチが必要です。ストレスフリーで節電に取り組むための、3つの基本的な考え方を解説します。
電気使用量を毎月確認する
電気代を節約するには、請求額だけでなく使用量も確認しましょう。料金単価や燃料費調整額の影響で、使用量が同じでも請求額が変わる場合があります。使用量が増えている月は、エアコンや調理家電、在宅時間など、生活の変化を振り返ることが大切です。
家族で節電ルールを共有する
家族で暮らしている場合は、1人だけが節電を意識しても効果が出にくいです。部屋の照明を消す、冷蔵庫を開けっぱなしにしない、エアコンの設定温度は何度にするなど、家族の間で簡単なルールを決めましょう。
我慢ではなく仕組みで節約する
電気代の節約は、我慢に頼るよりも仕組み化するほうが続きます。LED照明への交換、節電タップの活用、省エネ家電への買い替え、料金メニューの見直しなど、一度整えれば継続的に効果が見込めるような方法を取り入れましょう。
東京ガスの電気料金メニューに切り替えよう
電気契約の見直しをお考えの方は、東京ガスの「基本プラン」がおすすめです。注)
ご契約中の電力会社にお問い合わせいただき下記の番号をご準備のうえ、お申し込みください。
- 供給地点番号(0で始まる22桁)
- お客さま番号(加入されている電力会社により番号の種類は異なります)
注)東京ガスの電気をご利用いただけるエリアは、以下の通りです。
東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 静岡県(富士川以東)
(ただし、離島にお住まいの方や建物全体で一括で電気契約をしている集合住宅やビルに入居されている方は除きます。)
ガスと電気セットでお申し込みがおすすめ
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注)東京ガスのガスと電気(基本プラン・ずっとも電気3)のご使用場所およびご契約者が同じであり、ガス料金と電気料金を合算してお支払いいただける方が対象です。
注)セット割適用にはガス・電気の契約開始時や別途お電話等でガス・電気セット割の適用希望お申し込みが必要です。
新規電気お申し込みで電気代基本料金1ヶ月無料(引越し後の継続利用のお申し込みも対象)

【適用条件】
東京ガスの基本プラン・ずっとも電気3を新規でお申し込みいただき(メニュー変更は対象外)、かつ電気の需給開始日がお申し込みから6ヶ月以内の方。
【割引内容】
需給開始日の翌月の電気計量日から起算して1ヶ月分、対象条件に当てはまる電気の基本料金(*)を無料にします。
*全ての付帯メニューを適用する前の基本料金(小数点以下切捨て)を指します。
注)一部適用対象外となる場合がございます。適用条件など詳細につきましては、東京ガスのホームページなどでご確認のうえお申し込みください。
お手続きはWebでカンタン

注)お客さまの電気メーター設置状況や現電力会社との契約状況により、別途費用の発生や現電力会社へのご連絡をお願いすることがあります。
注) 東京ガスの電気をご利用いただけるエリアは、以下の通りです。
東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 静岡県(富士川以東)
(ただし、離島にお住まいの方や建物全体で一括で電気契約をしている集合住宅やビルに入居されている方は除きます。)

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