市場連動型料金プラン

市場連動型プランとは?電気料金の仕組みやメリット・デメリット、電力会社を選ぶコツも解説

市場連動型プランとは、日本卸電力取引所(JEPX) の市場価格に応じて電力量料金の単価が変動する電気料金プランです。市場価格が安い時間帯を活用できれば電気料金を抑えられる可能性がありますが、価格が高騰すると料金負担が大きくなる場合もあります。 本記事では、市場連動型プランの仕組みや電気料金の計算方法、メリット・デメリットを解説します。 固定単価型プランとの違いや電力会社を選ぶコツも紹介するので、電気料金プランを見直す際の参考にしてください。

最終更新日:2026年07月23日公開日:2026年07月21日
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市場連動型プランとは?JEPXとの仕組みから理解する

市場連動型プランとは、電力市場の価格に応じて電気料金が変わる料金プランです。

一般的な従量電灯プランでは、電力会社があらかじめ定めた単価をもとに電気料金が計算されます。一方、市場連動型プランでは、JEPXで取引される電気の市場価格が料金に反映されます。

市場価格が安い時間帯に電気を使えれば電気料金を抑えられる可能性がありますが、価格が高い時間帯に使用量が増えると、料金負担が大きくなる場合もあるので注意が必要です。ここでは、市場連動型プランとJEPXの関係や、市場価格が変動する主な要因について解説します。

JEPX(日本卸電力取引所)と市場連動型プランの関係

JEPXは「日本卸電力取引所」の略称で、電力会社や発電事業者などが電気を売買する卸電力市場です。JEPXでは、翌日に使われる電気が30分単位で取引されます。

市場連動型プランでは、この市場価格をもとに電力量料金の単価が決まるため、電気を使う時間帯によって料金が変わる仕組みです。

たとえば、市場価格が低い時間帯に洗濯機や食洗機などを使えば、電気料金を抑えやすくなります。

一方、市場価格が高い時間帯に多くの電気を使うと、同じ使用量でも電気料金が高くなる可能性があります。

出典:一般社団法人 日本卸電力取引所(Japan Electric Power Exchange,略称 JEPX)

市場価格が変動するおもな要因と電気料金への影響

市場価格は、電気の需要と供給のバランスによって変動します。たとえば、夏や冬は冷暖房の使用が増えるため電力需要が高まり、市場価格も上がりやすくなります。

また、火力発電に使われる液化天然ガス(LNG)や石炭、石油などの燃料価格も市場価格に影響します。加えて、天候によって太陽光発電の発電量が変わることも、価格が上下する要因のひとつです。

市場価格が安い時間帯に電気を使えば電気料金を抑えられる可能性がありますが、高騰時には料金負担が大きくなるケースもあります。 安さだけでなく、価格変動のリスクも理解しておくことが大切です。

項目

固定単価型プラン
(燃料費調整あり)

市場連動型プラン

電力量料金単価

電力会社が定めた単価をもとに計算される

JEPXの市場価格に応じて変動する

価格変動のタイミング

燃料費調整額などが月単位で反映される

30分単位の市場価格が料金に反映される

向いている人

毎月の電気料金を安定させたい人

電気を使う時間帯を調整しやすい人

注)市場連動型プランは、直近複数月の市場価格平均に基づいて、各月の料金単価を算定する場合もあります

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市場連動型プランの電気料金の計算方法

市場連動型プランを理解するには、まず電気料金の内訳を知ることが大切です。

電気料金は、基本料金・電力量料金・再生可能エネルギー発電促進賦課金などで構成されます。 市場価格がすべての項目に反映されるわけではなく、主に影響を受けるのは電力量料金の部分です。

ここでは、一般的な電気料金の内訳と、市場連動型プランで変動する項目、固定単価型プランとの違いを解説します。

電気料金の内訳はどうなっている?

電気料金の内訳は、主に「基本料金」「電力量料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の3つです。

電気料金の内訳

  • 基本料金
  • 電力量料金
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金

基本料金は、契約アンペア数に応じて決まるアンペア制や、契約内容にかかわらず一定額が設定される最低料金制などがあります。

電力量料金は使用量に応じてかかる料金で、燃料費調整額が加減される場合もあります。 再エネ賦課金は、電気を使うすべての利用者が使用量に応じて負担する料金です。

市場価格が反映される項目はどこか

市場連動型プランで市場価格の影響を受けるのは、主に電力量料金の部分です。基本料金は契約アンペア数や契約容量などによって決まるため、市場価格によって変動するものではありません。

電力量料金は、30分ごとに変動する市場価格をもとにした電源料金と、電力会社が定める固定の従量料金などを組み合わせて計算されるのが一般的です。

また、再エネ賦課金も国が定める単価をもとに計算されるため、市場価格の影響は受けません。

固定単価型プランとの料金比較

固定単価型プランは、電力量料金の基準となる単価があらかじめ決められている料金メニューです。

ただし、燃料価格の変動分は燃料費調整額として反映されるため、毎月の請求額が上下することがあります。

一方、市場連動型プランでは、市場価格に応じて電力量料金が変動する仕組みです。

固定単価型プランは、市場連動型プランに比べて料金の見通しを立てやすい傾向にあるものの、燃料費調整額の影響で請求額が変わる場合があります。

項目

固定単価型プラン
(燃料費調整あり)

市場連動型プラン

電力量料金単価

電力会社が定めた単価をもとに計算される

JEPXの市場価格に応じて変動する

燃料価格の反映

燃料費調整額として月々の料金に反映される

市場価格に反映され、燃料費調整単価を含まないケースがある

料金の安定性

燃料費調整額で上下するが、市場連動型プランに比べると見通しを立てやすい

市場価格によって変動しやすい

高騰リスク

燃料費調整額の上昇により、電気料金が上がる場合がある

市場価格が高騰すると電気料金も上がる可能性がある

安くなる可能性

燃料費調整額の下落などで下がる場合はあるが、大きな値下がりは期待しにくい

市場価格が安い時間帯を活用すれば抑えられる可能性がある

市場連動型プランのメリット・デメリット

市場連動型プランのメリットは、市場価格が安い時間帯を活用することで、電気料金を抑えられる可能性がある点です。

一方で、市場価格が高騰すると電気料金も上がるリスクがあります。契約前に、メリットとデメリットの両方を確認しておきましょう。

項目

固定単価型プラン
(燃料費調整あり)

市場連動型プラン

メリット

料金体系がわかりやすく、急な変動を受けにくい

市場価格が安い時間帯を活用すれば、電気料金を抑えられる可能性がある

デメリット

市場価格が安い時間帯を活用した節約効果は得にくい

市場価格が高騰すると、電気料金が上がる可能性がある

市場連動型プランのメリット

市場連動型プランのメリットは、市場価格が安い時間帯に電気を使うことで、電気料金を抑えられる可能性がある点です。

たとえば、電力需要が少ない時間帯や、太陽光発電の供給が増える晴れた日中などに家電を使えば、料金を抑えやすくなる場合があります。

市場連動型プランのおもなメリット 

  • 市場価格が安い時間帯に電気を使えば、電気料金を抑えられる可能性がある 
  • 洗濯機や食洗機など、使用時間をずらしやすい家電と相性がよい 
  • 市場価格が低い水準で推移している場合は、固定単価型プランより電気料金を抑えられる可能性がある 

市場連動型プランのデメリット

市場連動型プランのデメリットは、市場価格が高騰すると、電気料金が大きく上がる可能性がある点です。 

市場価格は、電力需要の急増や天候による発電量の変化、燃料価格、国内外の情勢などによって30分ごとに変動します。 

そのため、電気料金を事前に予測しづらく、請求額が確定するまで家計管理がしにくいと感じる場合があります。 

市場連動型プランのおもなデメリット 

  • 市場価格が高騰すると、電気料金が上がる可能性がある 
  • 市場価格の変動や請求額確定までのタイムラグにより、電気料金を予測しづらい 
  • 電気を使う時間帯を調整できない家庭では、節約効果を得にくい場合がある 
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市場連動型プランが向いている人・向いていない人

市場連動型プランは、電気を使う時間帯を調整しやすい人に向いています。一方、料金の安定性を重視する人や、空調を長時間使う家庭では慎重に検討する必要があります。

市場連動型プランが向いている人の特徴

市場連動型プランは、電気を使う時間帯を柔軟に変えられる人に向いています。 

たとえば、洗濯機や食洗機、調理家電などを市場価格が安い時間帯に使える人は、電気料金を抑えられる可能性があります。 

また、電力会社のアプリなどで単価を確認することに抵抗がなく、価格変動に合わせて使い方を工夫できる人にも適しているといえるでしょう。 

市場連動型プランが向いている人の特徴 

  • 電気を使う時間帯を柔軟に変えられる人 
  • 安い時間帯に洗濯や調理などの家事を進められる人
  • 電力会社のアプリなどで単価をこまめにチェックできる人 
  • 料金変動のリスクを理解したうえで利用できる人 

市場連動型プランが向いていない人の特徴

市場連動型プランは、電気を使う時間帯の調整が難しい人には向かない場合があります。 

夕方から夜にかけて電気使用量が多い家庭や、小さな子ども・高齢者・ペットがいて空調を長時間使うご家庭では、市場価格が高い時間帯の影響を受けやすくなります。 

また、毎月の電気料金を安定させたい人や、単価を確認しながら家電の使用時間を調整することを負担に感じる人は、固定単価型プランも含めて検討するとよいでしょう。 

市場連動型プランが向いていない人の特徴 

  • 電気を使う時間帯を調整できない人 
  • 夕方から夜に電気使用量が多い家庭 
  • 空調を長時間使う必要がある家庭 
  • 毎月の電気料金を安定させたい人 
  • 電力価格を確認する手間を負担に感じる人 
電気の夜間料金とは? 電気代が安い時間帯や契約時の注意点などを解説

2026年04月30日

電気の夜間料金とは? 電気代が安い時間帯や契約時の注意点などを解説

電力会社によっては、電力使用量が少なくなる深夜や早朝の時間帯に、電気料金を割安にする「電気の夜間料金」を採用しています。ライフスタイルに合った電力会社やプランを選ぶことで、電気代の節約につなげましょう。本記事では、電気代が安い時間帯や、プランの選び方、注意点、夜間料金プランがおすすめな人、電気代を節約する方法などについて解説します。

電気料金が高騰するケースとその理由

市場連動型プランでは、電力需要の急増や燃料価格の上昇によって市場価格が高騰すると、電気料金も上がる可能性があります。

価格上昇の主な要因として挙げられるのが、寒波や猛暑による需要の増加、燃料調達コストの上昇、発電所のトラブルによる供給力の低下です。ここでは、市場価格が高騰する代表的なケースと、その背景を解説します。

寒波・猛暑など需要急増による価格上昇

電力の市場価格が上がる主な理由は、需要と供給のバランスが崩れることです。真夏や真冬は、冷暖房の使用が増えるため電力需要が高まりやすくなります。 

特に猛暑や寒波が続くと、想定以上に電気が使われ、市場価格が上昇することがあります。 

また、発電所のトラブルなどで供給力が不足した場合も、市場価格が高騰しやすくなるので、需要が増える時期だけでなく供給側の変化にも注意が必要です。 

燃料価格の高騰が市場価格に与える影響

火力発電に使われる液化天然ガス(LNG)や石炭、石油などの燃料価格も、市場価格に影響します。

日本の電力は火力発電に依存する割合が大きいため、燃料価格が上がると発電コストが上昇し、市場価格にも反映されやすくなるでしょう。

国際情勢の変化や資源価格の上昇、為替の変動などによって燃料の調達コストが高まると、電力の取引価格が上がる可能性があります。

そのため、市場連動型プランを検討する際は、電力需要だけでなく燃料価格の動向も確認しておくことが大切です。

過去に電気料金が高騰した事例

過去の代表的な事例として、2020年12月から2021年1月にかけての電力市場価格の高騰があります。 

この時期は、断続的な寒波によって暖房需要が増え、電力需給がひっ迫しました。資源エネルギー庁によると、需要の増加に供給が追いつきにくい状態となり、電力市場ではこれまでにない高値がつきました。

市場連動型プランを選ぶ際は、安くなる可能性だけでなく、急な価格上昇による負担増も想定しておくことが重要だといえるでしょう。

出典:2021年初頭、電力供給が大ピンチに。どうやって乗り切った?(前編)|経済産業省資源エネルギー庁 

市場連動型プランで電気料金を抑えるコツ

市場連動型プランで電気料金を抑えるには、市場価格が安い時間帯を把握し、電気を使う時間を調整することが大切です。

無理のない範囲で家電の使い方を見直し、日常生活に取り入れやすい節電を意識しましょう。

電気料金が比較的安い時間帯を活用する方法

市場連動型プランでは、電気を使う時間帯によって電力量料金の単価が変動します。 市場価格は日によって異なり、電力需要が少ない時間帯や、太陽光発電の供給が増える晴れた日中などに下がる場合があります。

洗濯機や食洗機など使用時間を調整しやすい家電は、市場価格が安い時間帯に使うことで、電気料金を抑えやすくなるでしょう。

ただし、市場価格は季節や天候、電力需要、燃料価格などによって変動します。電力会社の公式サイトやアプリで現在の単価や予想単価を確認できる場合は、こまめにチェックしながら使うとよいでしょう。

日常生活で実践しやすい節電・省エネのポイント

プランの種類を問わず、電気の使用量そのものを減らすことは料金負担の軽減につながります。

たとえば、エアコンのフィルターを定期的に掃除する、冷暖房時にカーテンを活用する、使っていない照明や家電の電源を切るといった方法があります。冷蔵庫の扉を開ける時間を短くしたり、食品を詰め込みすぎないようにしたりすることも省エネにつながるでしょう。

また、電気ポットや炊飯器の長時間保温を控えるなど、消費電力の大きい家電の使い方を見直すこともポイントです。生活の快適さを損なうような無理な節電は避け、続けやすい方法から取り入れましょう。

自分に合った電気料金プランの選び方

電気料金プランを選ぶ際は、料金の安さだけでなく、電気を使う時間帯や価格変動への不安、サポート体制なども確認することが大切です。

市場連動型プランと一般的な電気料金プランの違いを踏まえ、自分の生活スタイルに合うプランを選びましょう。

市場連動型プランと固定単価型プラン、どちらを選ぶか

市場連動型プランは、市場価格が比較的低い時間帯に電気を使える人に向いています。家電の使用時間を調整しやすい場合は、電気料金を抑えられる可能性があります。

一方、固定単価型プランは、電力量料金の基準となる単価があらかじめ定められている料金プランです。 JEPXの市場価格が30分単位でそのまま反映される仕組みではないため、市場連動型プランに比べると料金の見通しを立てやすい傾向があります。

ただし、固定単価型プランでも燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金などにより、請求額が変動する場合があります。

JEPXの市場価格による短期的な変動の影響を抑えたい人は固定単価型プラン、電気を使う時間帯を調整しながら節約を目指したい人は市場連動型プランを検討すると良いでしょう。

プラン選びで確認すべきポイント

電力会社の乗り換えを検討する際は、まず現在の契約内容を確認しましょう。契約アンペアや使用量、料金プランの種類、燃料費調整額などは、検針票や請求書、会員サイトで確認できます。

また、料金の安さだけでなく、サポート体制の充実度も大切です。問い合わせ方法や受付時間、契約内容の確認しやすさなども見ておくと安心です。

複数のプランを比較する場合は、シミュレーションを活用し、自分の使用量に近い条件で確認しましょう。解約金や契約期間の有無も、乗り換え前に確認しておきたいポイントです。

東京ガスの電気が選ばれる理由

東京ガスの新電力販売実績

東京ガスの電気は、JEPXの市場価格が30分単位でそのまま電力量料金単価に反映される市場連動型の料金体系ではありません。そのため、市場価格の急騰による電気料金の上昇が不安な人にとって、比較検討しやすい選択肢といえます。

また、東京ガスは都市ガス事業で培った実績があり、電力契約件数350万件注1)超え、新電力販売量はNo.1注2)と多くのお客さまに選ばれています。

ガスと電気をまとめて契約できることや、問い合わせ先を一本化しやすいことも選ばれる理由のひとつです。

ただし、東京ガスの電気にも燃料費調整額はあり、燃料価格の変動によって電気料金が上下することがあります。市場連動型特有のリスクとは異なるものの、契約前に料金の仕組みを確認しておきましょう。

注1)2025年3月31日時点の供給中件数
注2)資源エネルギー庁電力調査統計「電力需要実績」(2025年9月時点)における、みなし小売電気事業者以外の事業者(新電力)での低圧電力の需要実績値

東京ガスの電気をご契約でパッチョポイントが3,000ポイントもらえるキャンペーンを実施中
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まとめ

市場連動型プランは、JEPXの市場価格に応じて電力量料金単価が変動する料金プランです。 市場価格が安い時間帯を活用できれば電気料金を抑えられる可能性がありますが、寒波や猛暑、燃料価格の上昇などで市場価格が高騰すると、電気料金が上がるリスクもあります。

電気を使う時間帯を調整しやすい人には向いていますが、料金の安定性を重視する人は固定単価型プランも含めて検討するとよいでしょう。

毎月の電気料金を見直したい方は、東京ガスの料金プランやキャンペーン、申し込み条件を確認し、ご自身の暮らしに合うか検討してみてください。

注)この記事に含まれる情報の利用は、お客さまの責任において行ってください。
本記事の情報は記事公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
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