都市ガスとは?種類やメリット、プロパンガスとの違い、使用時の注意点

東京ガスがお届けする都市ガスの原料は天然ガス。
環境にやさしいエネルギーです。

都市ガスとは?

供給方法、特徴・性質、種類の3つの観点から、都市ガスについてご紹介します。

都市ガスの供給方法

都市ガスは、都市ガス製造基地からガス管(導管)を通じお客さま宅までお届けしています。
プロパンガスと比べてボンベ設置スペースは必要ありませんし、ガス切れの心配もありません。

タンカーからご家庭まで

都市ガスの特徴・性質

都市ガスは、天然ガスなどの原料から製造されます。
天然ガスは-162℃まで冷却すると「液化天然ガス(LNG)」となり体積が600分の1に縮小するため、原産国からの輸送時は、冷却しLNGタンカーで運ぶことで効率化が図られています。

都市ガスの種類

都市ガスの種類

日本国内で使われている都市ガスは7グループ13種類に分けられており、燃焼速度などに違いがあります。東京ガスでは13Aの都市ガスをお届けしています。

都市ガスの「におい」

独特な「におい」のする都市ガスですが、原料のにおいだと思っていませんか?

実は工場で、漏れた時などにすぐ分かるよう付臭剤で臭いをつけているのです。
東京ガスでは空気中のガス混入比率が1/5000(容量)で感知できるようにしています。
付臭剤に毒性はなく、ガスが燃焼したあとにはにおいは残りません。

都市ガスのメリット

❶天然ガスが主な原料。石炭・石油と比較して燃焼時のCO2発生が少なく環境に優しいエネルギーです。

❷空気より軽く換気しやすいため、万が一のときも安全です。

❸暖房、給湯など幅広い用途にお使いいただけます。

都市ガスの特長とメリット

プロパンガスとの違い

都市ガスとプロパンガス(LPガス)にはさまざまな違いがあります。

1成分や熱量

一口にガスといっても、都市ガスとプロパンガスは原料が違います。都市ガスは「液化天然ガス(LNG)」と呼ばれ、天然ガスのメタンが主成分。プロパンガスは、ブタンやプロパンが主成分です。

熱量は、都市ガスは1㎥あたり約10,750kcal、プロパンガスは1㎥あたり約24,000kcalです。プロパンガスの方が熱量は高いですが、熱量と火力は違います。
同じガス機器ならプロパンガスも都市ガスも火力は同じです。

2供給方法

前述のとおり都市ガスは、−162℃に冷却することで液体になり、体積が600分の1にまで小さくなります。その特性を生かして液体の状態で一度に大量に輸入し、基地のタンカーに貯蔵します。
その後、気化・熱量調整したものを「都市ガス」として、導管ネットワークを通じてお客さまへ提供しています。

一方のプロパンガスは、-42℃まで冷やすと液体になり、体積が250分の1と小さくなります。また圧力をかけることでも簡単に液化し体積が小さくなるので、その特性を生かして液体のままボンベに入れてお客さま宅へ運ばれます。

3供給エリア

都市ガスの供給地域は、導管ネットワークのエリア内、言い換えるとガス管が敷設されているエリア内となります。基本的に、都市ガスの導管ネットワークは人口が多い都市部を中心に展開されています。
例えば東京ガスネットワークの供給エリアは下記のページでも確認できます。

プロパンガスの供給地域は、厳密には各地域のプロパンガスの事業者によっても変わりますが、基本的には全国にわたると考えてよいでしょう。プロパンガスはガスボンベを配送して供給する仕組み上、ガス管を必要としないため、都市ガスよりも供給エリアは広くなります。

4使用できるガス機器

ご自宅のガスの種類に合っていないガス機器をお使いになると、火災や不完全燃焼などを起こす場合があり危険です。引越しした際などは、ガスの種類と使うガス機器が合っているか確かめましょう。

都市ガスを使用する際の注意点

十分な換気をしてください

都市ガスが燃えるには、次の3つの条件が満たされていることが必要です。

  • 燃料である都市ガスがあること
  • 酸素(空気)があること
  • 着火源(炎など)があること

都市ガスが完全に燃焼するためには、都市ガス1に対しておよそ14倍の空気が必要です。 都市ガスを使う時には充分換気をお願いいたします。 (参考)燃焼に必要な空気量 理論上、都市ガス1m³が燃えるために必要な空気量は10.7m³です。 しかし実際のご利用において完全燃焼させるには、さらに20~40%の十分な空気量が必要となります。

不完全燃焼にご注意ください

こんな場合には、不完全燃焼を起こす可能性があります。

  • 換気が不十分で新鮮な空気が不足しているとき
  • ガス機器がほこり詰まり等により給気不足になっているとき
  • ガスの種類に合わないガス機器を使用したとき

不完全燃焼すると人体に有害な一酸化炭素が発生し非常に危険です。ガスファンヒーターやガスストーブ等、室内の空気を利用して燃焼するガス機器をお使いの場合は、30分~1時間に1回、1分程度を目安に換気してください。

ガスの種類にあったガス機器をご使用ください

東京ガスでは13Aの都市ガスをお届けしています。 ガス機器には、下図のようなステッカーが貼られており、適合するガスの種類が明記されています。

ガス機器をお使いになる前に、必ずステッカーをチェックし、機器が13A用(または12A・13A両用)であることを確認してください。

敷地内や建物内のガス管の所有区分は土地所有者

都市ガス設備の所有区分

ガスメーターを除き、お客さまの敷地内のガス管や建物に組み込まれたガス管は、お客さまの所有物となります。(ガスメーターは一般ガス導管事業者の所有物)敷地内のガス管の修理、お取り替えは有償です。

都市ガス設備の所有区分

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