トイレの選び方ガイド|種類・シリーズ・グレードをわかりやすく解説
分からなくても安心!ポイントに分けて選び方をご紹介。
Point1 トイレの種類を選ぶ
Point2 トイレの排水方法を確認する
Point3 トイレメーカーを選ぶ
Point4 トイレのシリーズ・グレードを選ぶ
参考 「東京ガスの機器交換」で対応できないタイプ
トイレ選びで重視すべき3つの観点
トイレを選ぶ際は、以下の3つの観点から検討しましょう。
1.予算(価格帯の目安)
トイレの価格は種類やグレードによって大きく異なります。一般的に、一体型(タンクレス)は25万円~35万円以上、一体型(タンク式)は18万円~24万円程度、分離型は6万円~11万円程度が目安となります。(分離型は温水洗浄便座を含まない価格です)
2.使い勝手(機能性・清掃性)
日々の使用で重要なのが、清掃のしやすさや節水性能、快適機能です。自動洗浄機能や脱臭機能、温水洗浄便座の性能など、どの機能を優先するかを考えましょう。
3.設置条件(スペース・排水方式)
トイレの広さや排水方式によって、設置できる機種が限られます。特に排水方式は後から変更できないため、事前の確認が必須です。
Point1 トイレの種類を選ぶ
トイレの種類

トイレには大きく3種類の形状「一体型(タンクレス)」、「一体型(タンク式)」、「分離型」があります。「一体型(タンク式)」と「分離型」には手洗いがあるタイプとないタイプがあります。それぞれの特長を知って合うトイレを選びましょう。
| 項目 | 一体型(タンクレス) | 一体型(タンク式) | 分離型 |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | 25~35万円以上 | 18~24万円 | 6~11万円注) |
| 清掃性 | ◎ | ◯ | △ |
| デザイン性 | ◎ | ◯ | △ |
| 省スペース | ◎ | ◯ | △ |
| 水圧対応 | 高水圧が必要 | 低水圧可能 | 低水圧可能 |
| 交換の柔軟性 | 一体交換のみ | 一体交換のみ | 部分交換可能 |
| 連続使用 | すぐ流せる | 待ち時間あり | 待ち時間あり |
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注)分離型は温水洗浄便座を含めない本体の価格です。
一体型(タンクレス)

水を溜めるタンクがないトイレです。高機能を備えており、スタイリッシュでデザインに優れていて、凹凸が少なく掃除しやすいです。タンクに水を溜める必要がなく、連続で流すことができます。
一方で、商品価格は高くなりやすく、便座のみや便器のみの交換などはできません。
高所など水圧が弱いところでは使うことができない場合がありますので、高層にお住まいの方はご相談ください。
一体型(タンク式)

便器・便座・タンクが一体型になっているトイレです。手洗器の有無を選択できます。
好みに合わせて一体型(タンクレス)のようなローシルエットや分離型のような手洗い付きにできます。分離型に比べてデザインは一体感があります。凹凸が少なく掃除しやすいです。
一体となっているため、便座のみ便器のみの交換などはできません。タンクを内蔵しているので高所など水圧が低いところでも使うことができます。
分離型

分離されている便器・便座・タンクを組み合わせたトイレです。お求めやすい価格帯の商品が多いです。タンクが付いているので高所など水圧が弱いところでも使うことができます。
一方で、凹凸があり清掃性は一体型(タンクレス)、一体型(タンク式)に劣ります。また、タンク部に水が溜まるまで水が流せないので、混雑時には水量が足りなくなることがあります。
Point2 トイレの排水方法を確認する
まず最初に、現在の排水方式をチェックしましょう。これは設置できる機種を決めるための重要な確認事項です。
排水方式
トイレの排水方式には「床排水」と「壁排水」があります。現在お使いのトイレの排水方式によって設置可能な商品が決まるため、型番から現在の排水方式を確認しましょう。
床排水

「床排水」とは床に接続された排水管から排水するタイプで、便器後方の壁から排水管中心(排水芯)までの距離により、設置可能な機種が変わります。
壁排水

「壁排水」とは壁に接続された排水管から排水するタイプで、床から排水管中心までの高さ(排水高さ)により、設置可能な機種が変わります。
型番の確認方法

ご使用中の便器の品番から、排水芯や排水高さを確認することができます。便器の型番は、便器側面の床付近に貼ってあるシールでご確認ください。一般的に、「C」、「B」、「D」、「G」から始まる文字列であることが多いです。
Point3 トイレメーカーを選ぶ
トイレのメーカーによって特長や機能は異なります。自分の要望やこだわりと合ったトイレを探すには、メーカーごとの特色を知っておきましょう。
取り扱いメーカー

「東京ガスの機器交換」では、TOTO、LIXIL、パナソニックのトイレを取り扱っています。メーカーによって、お掃除機能、節水性能、快適機能などが異なります。メーカーの詳細については「トイレのメーカーを比較する」をご覧ください。
| メーカー | 強み | 独自機能 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| TOTO | 清掃性・節水性 | きれい除菌水、セフィオンテクト | 中~高 |
| LIXIL | 省スペース・コスパ | アクアセラミック、コンパクト設計 | 低~中 |
| パナソニック | 先進技術 | 有機ガラス系素材(スゴピカ)、泡洗浄、スマホ連携 | 中~高 |
TOTO製トイレ

TOTOのトイレは、国内トイレ業界最大手で陶器製の水栓トイレを最初に開発したメーカーです。また、「ウォシュレット」は、TOTOの温水洗浄便座の商品名で、1980年の発売以来、世界各地で6,000万台以上を販売しています。
節水性が高く、掃除の手間を省ける機能が豊富に搭載されています。
LIXIL製トイレ

LIXILは、2011年に陶器メーカーのINAXなど、国内の主要な建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生した会社で、TOTOに次いで国内トイレ業界2位のシェアを誇ります。トイレメーカーとして高い技術力をもち、清掃性はもちろん、他社に比べて奥行きがコンパクトなモデルを展開しているという特長があります。
パナソニック製トイレ

パナソニックは、TOTOとLIXILに次ぐ、国内トイレ業界3位の会社です。業界としては初めて「ガラス樹脂」でトイレを製造し、好評を得ています。他にも、泡の力で便器内を自動洗浄する機能や、スマホアプリとの連携など、先進的で独自の機能を搭載しています。
Point4 トイレのシリーズ・グレードを選ぶ
次にトイレのシリーズを確認しましょう。シリーズによって、販売価格が異なります。予算に応じて自分に合った商品を選ぶことができます。
トイレのシリーズと販売価格

トイレはシリーズによって販売価格が異なります。一体型(タンクレス)は、一体型(タンク式)や分離型と比較して販売価格が高い傾向にあります。
| 形状 | メーカー | シリーズ | 販売価格(税込)注) |
|---|---|---|---|
| 一体型 (タンクレス) |
TOTO | ネオレストAS | 341,000円~390,335円 |
| TOTO | ネオレストRS | 282,370円~341,715円 | |
| LIXIL | サティスS | 248,688円~293,348円 | |
| LIXIL | サティスG | 287,606円~351,406円 | |
| パナソニック | アラウーノS160 | 183,150円~199,650円 | |
| 一体型 (タンク式) |
TOTO | GG | 177,914円~222,909円 |
| TOTO | GGA | 187,220円~223,850円 | |
| LIXIL | プレアスLS | 196,845円~235,345円 | |
| LIXIL | アメージュシャワー | 163,608円~218,058円 | |
| 分離型 | TOTO | ピュアレストQR | 206,607円~216,358円 |
| LIXIL | アメージュ便器 | 147,817円~157,222円 | |
| パナソニック | NewアラウーノV | 155,650円~179,850円 |
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注)販売価格は2025年10月時点のものです。今後変更になる可能性があります。
グレード別の機能目安
ハイグレード(25万円以上)
ハイグレードモデルは、汚れが付きにくい特殊素材や自動除菌・洗浄機能で清掃の手間を大幅に軽減しています。オート開閉や足元照明、暖房便座などの快適機能に加え、高性能な脱臭機能を搭載。さらに、最高レベルの節水・節電性能により、長期的なランニングコストも抑えられます。
ミドルグレード(15~25万円)
ミドルグレードは、基本的な自動洗浄機能と暖房便座を備え、使いやすい操作性が特長です。十分な節水性能も兼ね備えており、機能とコストのバランスに優れています。
スタンダードグレード(15万円未満)
スタンダードグレードは、温水洗浄機能、暖房便座、基本的な脱臭機能など、日常使用に必要な機能を搭載しています。シンプルな操作性で、初期費用を抑えたい方におすすめです。
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注)機能の詳細はメーカー・シリーズによって異なります。詳しくはトイレのメーカーを比較するをご覧ください。
まとめ
トイレ選びは、以下の流れで進めましょう。
まず、トイレの種類と排水方式(床排水・壁排水)を確認します。これは、設置できる機種を決めるために重要です。
次に、予算・使い勝手・設置条件の3つの観点から優先順位を決めましょう。一体型(タンクレス)は清掃性とデザイン性に優れますが価格は高め(25万円~)、一体型(タンク式)は価格と使い勝手のバランスが取れたタイプ(18万円~)、分離型はコスト重視(本体価格6万円~)です。
メーカーは、清掃性・節水性重視ならTOTO、省スペース・コスパ重視ならLIXIL、独自機能・先進技術重視ならパナソニックがおすすめです。
最後に、必要な機能と予算に合わせてグレードを選択しましょう。自動洗浄や除菌など高機能が欲しい場合はハイグレード、基本機能で十分ならスタンダードグレードを選ぶと良いでしょう。
参考 「東京ガスの機器交換」で対応できないトイレ
「東京ガスの機器交換」で現在対応していないトイレの例を以下に示します。

温水便座がないタイプのトイレへの交換、便座やタンクなどの部分交換はお請けできません。その他、例にあるようなケースもお請けできません。対応していない例以外にも、設置条件によってはお請けできない場合がございます。